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12:04
12:04
カーテンを開けると、当たり前に太陽は高い位置にあって、空いっぱいに青が広がっていた。
最近の睡眠時間は、10時間以上。
それが当たり前になっている。
今日(昨日)だって、寝たのが夜0時前だったと考えると、12時間以上は寝ている。昨日はそれに加えて昼寝もした。
1日の半分以上が布団の中。それも意識がない状態。
なんだかもったいない気もするけど、それでも眠ることが辞められない。
起きたら現実だから。
夢の方が楽しい。
今日は空飛ぶ夢を見た。平泳ぎをするみたいに手足を動かしたら、風を掻いて早く進んだ。町が小さく見えて、人はもっと小さく見えた。風に運ばれて、どこまでも飛んでいける気がした。
12:04
現実
また、今日が始まった。
いや、夢の中での今日は始まっていたから、現実の今日が始まった。
現実では、就活も卒研もやらなきゃいけない。それに、せっかく休学して自由な時間ができたんなら、遠くに旅に出たい気持ちもある。
のに、最近は、友達と地元で遊ぶのすら、疲れてしまう。予定を入れるのが億劫になっている。
全力を出した日には、1人で近くの公民館で勉強したり作業したりができるけど、それも長くは続かない。すぐに疲れてしまう。
そこに追い打ちをかける本の熱量。就活用に買った本なんだけど、言葉が熱い。熱すぎる。全部が綺麗事に聞こえて、心が苦しくなる。分かる、けど、そういうことじゃないんだよなーって。自分を守るために、冷めた目で見てしまう。
本当はもっと頑張りたいし、自分が好きな自分でいたい。
「けど」「だけど」って言葉で逃げている。
ダメダメな現実から目を逸らすように、本とYouTubeに逃げている。
本の中の世界を羨んで、簡単に楽しめるYouTubeに依存している。
物語の世界(小説/漫画/アニメ…の世界)がキラキラして見えるのは、キラキラしている表面だけ描かれているからで。誰かの人生がキラキラして見えるのは、キラキラしている表面だけしか見えていないからなんだって。分かっている。けど、羨んでしまう。
色んなことに気が散って、1つのことに集中できない。
それだからか、1日1日が長く感じる。
体感では既に2月に入っているのに、実際は1月13日。
年が明けてからまだ半月も経っていないらしい。
こわ。
このままじゃ、何も変わらない。
分かってるよね、私。
眠い目をこすって、顔を洗って、夢から覚めて。
笑えない現実を、笑って生きる。
そのために、息切れしながらでも、一歩ずつ、ね。
その内、一歩一歩が楽になってくるから。
大丈夫。
キラキラした、明るいだけの現実なんて、面白くないでしょ。