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理学療法英語|英語学習を評価する -スピーキング編-
評価する英語学習
英会話を続けてみているけどいまいち効果が実感できない、そんな経験ないでしょうか。なぜ思ったことを言うことができないのか、理由を明確にすることで効率的に英会話の力を伸ばすことができます。問題点を明らかにできていないまま、とりあえず英会話を繰り返し受けることは、得策とは言えません。理学療法と一緒です。まずは評価しなければ始まりません。
英語を話せない理由
・発音が原因の場合
文章は正確な場合でも、正しい発音で発話できなければ、それは聞き手にとってノイズになったり、別の単語として伝わったりしてしまいます。日本国内で生活する英語話者の人は、日本人の英語に慣れているので、伝わらない場面は少ないですが、海外に出てみると顕著です。発音の学習には、多くの時間は必要ありません。文法に次いで、真っ先に取り組むといいでしょう。
・文章構築速度が原因の場合
文章を頭の中で構築する速度(瞬発力)が遅い場合、会話のペースの中での発話が困難になります。英語を話せる人の頭の中は、あなたが日本語を話しているときと同じです。この単語をここに置いて、動詞が過去形にして… なんてことは考えていないのです。もちろん言葉を選んで話すこともあると思いますが、ほとんどが無意識化でつくった文章を発話しています。では、どうすれば無意識化で英文を構成できるようになるのか。そこには膨大なアウトプットとさまざまな場面で伝わったという経験が重要です。ひとりごと英語で何度も使って、人相手に何度も伝わったという経験をできた、フレーズや英文が無意識という領域に落ちていきます。
・文章構築ができない場合
そもそも知らない文法・語彙を使って英文をつくることは不可能です。話す練習を本格的に始める前の土台として、英文法のマスター、少なくとも3000語程度の単語量は必要になります。そもそもこの前提が無いまま英会話に望む人が、単語単語でのコミュニケーションに陥ってしまい、効果を実感できなくなりがちです。正確なアウトプットには膨大なインプットが必要です。しっかりインプットを積み上げた人のみ、「英語は話せば伸びる」が起こるわけです。
スピーキング評価方法
聞き取れない理由を明らかにする評価方法を紹介します。
![](https://assets.st-note.com/img/1733296542-i2Yxz0oC6Xa7A51sfFR4wjJ9.png?width=1200)
1.話すテーマを決めます。
2.ある程度話す内容を頭で考えてから、即興で話します。録音もしてください。
3.時間をかけて文字に起こしていきます。ここではじっくり使う文法と単語考えて選び取ってください。
4.自分の知識で表現できない内容を調べて、肉付けしていきます。
2の録音を聞いて、まずは自分で聞き取れるか、他者が聞き取れるか(ここに関しては英語に精通している人の協力が必要です)を確認します。ここで、正確な聞き取りが難しい場合、発音が学習ポイントです。ここで、単語ごとの表現で文章になりきれていないものや、文法が崩れている箇所は3、4で取り上げます。
2−3間の差が、瞬発的に言えるかどうかのラインです。何度も使ったことのあるフレーズや文章であれば瞬時に発話することができます。一方で、学んだばかりの単語や文法は使う練習をしなければ一生使えません。知っている知識と使える知識の間のキョリは長いことを覚えておきましょう。
3で自分の言いたいことを表現できない場合は、そもそも文法・語彙の知識が不足しています。
4でもわからないところは、そもそも文法・語彙の知識が不足していることが理由で聞き取れていません。
それぞれの原因に対する学習選択
ここまで評価することで問題点(聞き取れない理由)に対する適切なアプローチをとることができます。
発音知識が原因であるなら、発音記号や音声変化の知識を確認した上で何度も音読→録音→修正を行っていく必要があります。ここでは、英語に精通した人からのフィードバックがあるとより効果的です。
文章の構築速度が原因であるなら、完成させた文章をひたすらアウトプットする必要があります。ひとりごと英語で何度も何度も口に出し、記憶に定着させる。意識的に実践で使ってみて、伝わったという経験を積み上げる。こうしてやっと無意識下で瞬発的に使えるようになります。記憶に定着させる→意識的に使う→無意識的に使えるようになる、このように瞬発力を細分化する必要があります。
文法・語彙知識が原因であるなら、調べた表現や文法で文章をつくりましょう。辞書はChat-gptなど使えるものはたくさんあります。調べたものは、すぐに使ってあげないと記憶に定着しません。日々英語に触れる際に、使えそうな表現に出会ったら、メモに残しておいて、文章をつくるときに使いましょう。
とにかく話す練習をすればスピーキングは伸びる、そう信じる人は多くありません。しかし、そもそもの知識と、その知識を取り出す練習をしなければ、一向に話せないままです。
個人的に、英会話は知識をうまく取り出せるようになった人が、伝わったという経験を増やす場だと考えています。ここまでくると、自分が使う表現がその会話の内容や場面の中で”自然に聞こえるか”の判断ができるわけです。
まずは、自分が持つ知識を増やす。そこからひとりごとで何度も口に出す。段階的な学習(評価→適切な学習の選択)がカギです。
さいごに大切なこと
ここまでご覧いただきありがとうございました。
スピーキング学習ポイントのとして、ひとりごとと伝わったという経験が大事だという記載をしました。この背景には、自分の発話に対する自信にあります。ほとんどの人が、「この表現で伝わるかな」、「変な英語になっていないかな」といった考えが浮かんだことがあるかと思います。自信がないままでは、英会話で本来の力を発揮できません。だからこそ、ひとりごとをおすすめしています。ひとりごとで言い慣れたものを実践で使い、伝わったという経験に変わることで、自信となります。自信を持って発話できる表現をコツコツ積み上げていく他に方法はありません。英語学習の全ては継続にあります。
英語パーソナルトレーニングでは、今回紹介したような英語学習法を伝えています。詳しくはリンクから↓
See you later.