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#10【一般の方向け】知っておくべき脳振盪の症状

今回は一般の方向けに「脳振盪の症状」をお伝えしたいと思います。まだまだ「脳振盪って何?」と思われる方が多いのは十分承知しているのですが、今日はそんな方でも簡単に確認できるツールもご紹介したいと思います。

「脳振盪が起こりうる場面」に遭遇する可能性のある人は世の中にどれくらいいると思いますか?はい、そうです。全員です。世の中の人全員にその可能性があります。草サッカーをやっていて強いボールが頭に当たった時、雪で足元が滑りやすくて転んでしまった時、息子さんが野球をやっていて頭部にデッドボールを受けた時、スマホを見ながら歩いていたら電柱に頭をぶつけた時、ゲームをしながら歩いていたら前から来たゲームをしながら歩いている人に気づかず頭同士を打った時…などなど(スマホ歩きは気をつけましょう)、本当に日常生活でも頭部への衝撃によって脳振盪が起こる可能性はいつでも存在します。

そこで活躍するのがこちらです。「脳振盪認識ツール5」です。

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以下のサイトからフリーでダウンロードできます。
https://www.fujiwaraqol.com/concussion/crt5_ja.pdf

ここには、頭部に衝撃を受けた時に確認することが簡潔に記載されています。なので、脳振盪の知識を持っていない人でも、ここに書いてあることに沿って確認していけば、少なくとも最低限の対処はできる、ということです。

事故の起こった現場にトレーナーや医療従事者がいない場合にも非常に役立ちます。

記載されている内容は、「すぐに救急車を呼ぶべき症状」がまず始めに書かれています。頭を強打しているので命にかかわる可能性もあるため、この赤の部分で囲われた症状(以下参照)がみられた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。

・首が痛い、または首を押さえると痛い
・ものが二重に(ダブって)見える
・手足の脱力やジンジン感/灼熱感
・頭痛が強い、またはひどくなる
・引きつけやてんかん
・意識消失
・意識状態が低下しつつある
・嘔吐
・ますます不穏、興奮気味、けんか腰になる

以上の症状の中には脊髄損傷の可能性のあるものもあるので、必ずすぐに救急車を呼んでください。

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次に、救急車を呼ばないまでも、その後の様子をみて医療機関や医師への診察が薦められる状況・症状を以下に記載します。

・競技場の地面や床の上で、倒れて動かない
・直接的または間接的な頭部への衝撃のあと、すぐに起き上がれない
・見当違いをする、混乱している、質問に正しく答えられない
・ぼうっとしている、うつろな様子、放心状態
・バランスが悪い、歩行困難、強調障害、よろめく、動作が鈍く、重い
・頭部外傷時の顔面損傷

これらの症状は、脳損傷が起こっている可能性が非常に高い症状です。なるべく早く医療機関を受診してください。

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(https://lowermerionihc.com/concussion-protocol-high-school-icshl/より)

最後に、頭を打っただけかなと思っていても、ただの頭痛で終わらない時があります。生活はできるが、何かがおかしい...そんな時も脳振盪を疑ってください。以下の症状が目安です。

・頭痛
・「頭がしめつけられる」
・足もとがふらつく
・嘔気・嘔吐
・めまいがする
・眠たくなる
・めまい
・ぼやけて見える
・光に敏感
・音に敏感
・疲れている、またはやる気がでない
・「何かおかしい」
・いつもより感情的
・怒りっぽい
・悲しくなる
・心配になる、または不安になる
・首の痛み
・集中しづらい
・思い出しにくい
・動作を鈍く感じる
・「霧の中にいる」ような感じ

以上のような症状がある場合も、できれば医療機関を受診してください。脳振盪からくる症状である可能性が高く、放っておいても回復しないケースもあるので、適切な対処をしてもらってしっかり回復するためにもなるべく早くの受診をお薦めします。

と、ズラズラと書きましたが、全部覚えなくても大丈夫です。こういうツールがあるんだな、と思っていただけるだけ、ここまで読んでいただけただけで嬉しいので。

先ほど貼り付けたた「脳振盪認識ツール5」。これをプリントアウトして、カバンに入れておくだけで、いざという時に対処できます。携帯電話にダウンロードして保存しておくこともできます。特にスポーツを楽しんでおられる方は、脳振盪にならないという保証はないので、是非一部手元に持っておいてください。また、今回の記事で「これは大事かも。」と思われた方は、是非ご友人の方にもシェアしていただけると嬉しいです。

なるべく脳振盪で苦しむ人が少なくなるように願いながら。

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