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ダーツ理論~解剖学 肩甲骨編~

 ダーツを飛ばすとき、影響しうる関節はどこでしょうか。手首、肘は間違いなく影響していると思いますよね。他にはどこが影響しているでしょうか。
 ちなみに、正解は"全ての関節が影響している"となります。イメージしづらいかもしれませんが、ダーツに力を伝えるための土台となる体幹。体幹を乗せている股関節、膝、足関節(リスフラン、ショパール関節を含む)、全てが影響を及ぼしてきます。

 まずはイメージしやすく投げる動作に直結しやすい肩甲骨から理解を始めていきましょう!

 肩甲骨とは、野球選手が物を投げるときに大きく可動するものですが、ダーツを投げるときにはむしろ「力の伝達をスムーズに行うための起点」になります。
 正確に力が伝わるには腕を振ったときに肩甲骨が固定できている必要があります。
 逆に力強く投げるときは肩甲骨ごとムチのように腕をしならせて投げる。これは野球のボールの投げ方ですよね。ダーツには野球のような早さや変化球は求められません。それよりも正確に力を伝えるのことに特化した競技と言えます。


 肩甲骨は、体幹(胸郭)に乗っており、上腕骨と肩関節を形成している骨になります。広背筋や脊柱起立筋(いわゆる背筋)が強すぎると下方に引っ張られ、僧帽筋上部などが強くなると肩甲骨は上に引っ張られます。
 そこで簡単な実験です。肩を強くすくめた状態と、肩を強く引き下げた状態でダーツの投げるように素振りをしてみてください。
 恐らく、どちらも伸ばしづらいのではないでしょうか。肩甲骨についている筋肉が、上腕骨の中央にまで伸びているためです。このように肩甲骨の位置は肘の伸ばしやすさにも影響してきます。

右肩甲骨。表面の広背筋からインナーの棘上筋、棘下筋を剥離
こちらは筋肉ありver


 肩甲骨の話をした上で、次回は肩甲骨の運動学について書き残していきます。ちょっとずつ内容をダーツに近付けていきますね!!

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