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治療169日目、経過観察22日目「癌を宣告されて以来最も気を緩められる瞬間」
2025年1月31日(金)治療169日目、経過観察22日目
朝7時30分起床。今日は午前中からCTの結果を聞くために医師の診断を受けに行く。そのためにちょっと早起きをした。頭はすっきりしているが、気分がそうではない。何故か。それは昨晩全く眠ることができず、殆ど起きていたから。深夜3時頃にやって眠くなったので、実質5時間程度しか寝ていない。コーヒーの飲みすぎか?と思ったが、昼間に2杯しか飲んでいないので違うだろう。CTの結果発表に興奮していたのかもしれない。こんな、遠足前の小学生のような状況になるとは思いもよらなかった。
予定の電車に乗るため、朝のルーチンを急ぐ。病院へ行くと言っても、さすがに毎日の事は外せない。洗濯物もそう。投薬がなくなったので、そろそろ家族と一緒に洗濯してもいいかな、と思うが手足のシビレがそれを許さない。何となく、副作用があるうちはこのままの生活を維持したいという気持ちが大きい。癌になると注意深く、慎重になるものなのだ。
予期せぬ事態を想定して、診断の予約時間より一時間前に病院に到着。待合室で待っていると、予約時間より30分も早いのに呼び出された。こんな事初めてだ。先生の都合がたまたま空いていたのか、それともCTの結果に何か問題があったのか。いいこと、わるいこと、様々な想像が頭を駆け巡る。混乱の中、診断室へ向かうと先生がドアから顔を出しているのが見える。お辞儀をし、部屋に入った。
簡単なあいさつの後、担当の先生は最近の調子を聞いてきた。白衣ではなく何時も着ている手術時の作業着に近い青いポロシャツっぽい装いは変わらない。表情やしぐさから読み取れる様子もいつも通りなので、悪い知らせを心に秘めている感じは無い。なんか、大丈夫そうと思っていると、CTの検査結果の紙を示しおもむろに説明を始めた。
検査の結果、下記の通りであった。
【Impression】
S錠結腸癌術後:再発なし。
【所見】
・S錠結腸癌術後。局所再発を認めません。肺、肝、骨、リンパ節等に転移を認めません。
問題なさそうですね。という先生の言葉に裏打ちされ、緊張状態から解放される。よかった。癌を宣告されて以来、最も気を緩められる瞬間だったように思う。
今後は3か月毎の検診となる。次は4月。血液検査に腫瘍マーカーが加わるとのこと。副作用と戦いつつ日々の生活に気をつけ、緩解宣言がなされるまでこの状態を維持していきたい。