K.Yuto「大学院生の落書き」

ハドロン理論物理学の研究をしている好奇心散漫な修士課程二年

K.Yuto「大学院生の落書き」

ハドロン理論物理学の研究をしている好奇心散漫な修士課程二年

最近の記事

大学院生の落書き#10 テクニカル性

最近それはテクニカルな問題でどうでもいいよと思うことや話すこと、考えることが多かったので一回まとめておこう。 そもそも自分がどういう意味合いでテクニカルという言葉を使っているかを考えないと、必ずしも自分が使う言葉の意味と辞書的な意味が一致していないので大きく道を踏み外すことになりかねない。とは言っても今回はそのままでテクニック=手法が主題となることをテクニカルな問題と言っているだけになる。 結論としてはテクニカルな問題に魂は籠らない。だから重要な問題ではない。その一方でテ

    • 大学院生の落書き#9 2022年のテーマ「出家」

      気付いたら2022年になってしまった。2022年のテーマを年始である今設定してしまい、それを持って自分の怠惰を防ごう。 さて、そのテーマは「出家」 寺へ出家するわけではない。 日本大百科全書によると出家とは 「家庭生活を離れて仏門に入り、専一に修行の道に励むこと。」 これを捩るなら、今年自分がテーマとする「出家」とは 「家庭生活を離れて学問に入り、専一に修行の道に励むこと。」 になる。研究室近くに安い部屋を借り、布団だけおいて学問に没頭する1年間を過ごそうと思う。冷蔵庫も

      • 大学院生の落書き#8ガンダムを振り返る

        今年の春、ヱヴァンゲリヲンにドはまりした勢いそのままに、数年おきに湧いてくるガンプラ欲を添えてガンダムシリーズにのめり込み始めた。そもそも、5歳の時にガンダムSEEDをリアルタイムで見て、その後SEED Destiny,OO,OO2を見て育った。小学生時代にはガンプラを作ることもしており、今見たらかなりえげつない出来の悪さながらも楽しく作っていた。そんなこともありガンプラを再開したい欲は数年おきに湧いてくるもので、これまでは特に相手にしていなかったが今回は思いっきりガンプラを

        • 大学院生の落書き#7全速力のバトンは落とされるしかないのだろうか

          誰かが全力疾走した末に、その組織を去ろうとする時、バトンを受け取るべく必死に食らいついて来る後続がいない場合、そのバトンは落とされるしかないのだろうか。かれこれ大学2年生からこの問題に頭を悩ませ、あれやこれやと試してみたりしながらも結局答えが出ない問題がある。バイト、サークル、なんでもいい、ある組織において誰かが唐突に全力疾走を始めてその組織を引っ張り始めた時、そのバトンを受け取る人が出てこずに結局そのバトンは落とされてしまうと言う問題だ。 先駆者の存在が後継者の出現を阻害

          大学生の落書き#6インターン終了備忘録

          気づいたらもう何週も更新していなかった。何かと忙しくしていたから中々書くにもエネルギーが湧いてこないものだ(アルコール依存傾向になって夜に文章を書く状態じゃないのが一番問題)そんな中楽しみにしていた1日ドライブで撮った写真がこの記事トップの画像。険しい山道を後輩が懸命に運転してくれ、到着した山頂から見上げた空で、主役は飛行機雲。目線を下げると色々な絶景が広がっているがあえて空を見上げてみた。 さてさて、忙しかったのは主にインターンに参加していたからということになる。そうは言

          大学生の落書き#6インターン終了備忘録

          +5

          チームラボ プラネッツ

          チームラボ プラネッツ

          +5

          大学院生の落書き#5 24分の11を知る友人に言われたこと

          一ヶ月くらい就活からは距離を置いてはいるが、嫌でも人生について考えてしまう夏休み。そんなものだから柄にもなく自分のことについても考えてしまう。あまり自分のことは考えていない、何かに反発する時も自分の為ではないというこの感覚はあまり理解されないものだ。でも今は自分について考えているので、まぁ普通の感じ。 もう気づいたら24歳。未だ大学院に留まり社会に出ていないことに焦りも覚えながら、友達と将来のことについて語り合う機会も多い。そんなある夜、中学生からなのでもう11年の付き合い

          大学院生の落書き#5 24分の11を知る友人に言われたこと

          チームラボ ボーダレス

          チームラボ ボーダレス

          +3

          枚方T-SITEの蔦屋書店、カメラを回してみたり

          枚方T-SITEの蔦屋書店、カメラを回してみたり

          +3

          大学院生の落書き#4感想を探す、「最後にして最初の人類」を観て

          映画を観た。映画館を出て大阪駅へと向かうと、広場にはあらゆる段差に人が座っていた。それぞれのグループは互いに距離を取っていて、鴨川のカップルの法則か何かの三次元版が展開されていた。花火大会でも今から始まりそうな雰囲気の中、ただ歩いて帰る。どういう関係かの男女、楽しそうなグループ、時短営業で失った居場所をみんな何とかして取り戻しているようだ。 感想を抱くのが苦手だ。感想を他人に言うのではなく、抱くのが。「講義の感想を書け」このレポートが何よりも一番難しい。「話を聞いて面白いと

          大学院生の落書き#4感想を探す、「最後にして最初の人類」を観て

          大学院生の落書き#3日本的な何かに感じる何か

          #2でえらく実用的な文章を書いてしまったので反省しつつ今回は実用性0へ全振り。 写真は今日行ってきたwad cafe(https://wad-cafe.com)というお店で撮ったもの。これでもかと様々な日本茶があり、上の階でギャラリーも開催するなど器にも拘っているかなり和風全開のお店だ。おすすめ。 思えば昔から「和風が好き」と言い続けてきた。好きな料理も建築も、文化も芸術も和風が好きだと小学生くらいから思い続けてきた。せっかく日本にいるのだから、変に日本文化について勉強し

          大学院生の落書き#3日本的な何かに感じる何か

          大学院生の落書き#2勉強法・ゼミのやり方

          なんとも胡散臭いタイトルではあるが明文化して残しておくことは誰かの助けになるかもしれない。かくいう自分はこの事を大学一年生の時に知りたかったという事をどんどん書いていこうと思う。物理や数学を勉強する理学の学部生や大学院生にはそのまま適用できる話ではあるが、文系学問や工学的な学問ではどうなのかは正直わからない。医歯薬系や大学受験、資格受験等にはあまり向かない話かなと思うので、その辺りの人には何の参考にもならないことを先に断っておく。 まず持って大前提として、尊敬して止まないよ

          大学院生の落書き#2勉強法・ゼミのやり方

          大学院生の落書き#1第一次就職活動

          カメラを買ってからは普段の物の見方、見え方が変わるもので日常に潜む何かしらの何かを見つけることが出来たりする。昔は色に気が惹かれることが多かったが、最近は綺麗な光を探していたりする。何が綺麗な光は自分の感じるままにというところで普遍的な何かがあるわけではないが、このnoteのカバー写真もその一つである。とあるカフェで撮った一枚だが、光の入り方がちょうどよく、白い靴の反射光と混ざっている綺麗な光を見つけることができた。アクリル板もいい役割を担っていていい感じ。 写真の話はそん

          大学院生の落書き#1第一次就職活動

          大学院生の落書き#0まえがき

          新しい教科書を買ってそのまえがきを読んでいる時ほどワクワクできることもそう多くはない。全くもって不毛な行為ではあるのだが、読んでいる内にその本に書かれていることを自分が会得できる未来に想像を巡らせる。やっぱり俯瞰的視座を獲れるという意味はあるかもしれない。とにかく、どれだけ難しいことが待ち構えていようとも、まえがきを読んでいる間は自由に想像できる。むしろ難しそうなほど良い。最近買った堀田昌寛著「入門 現代の量子力学」のまえがきには、従来の量子力学の理解が根本から更新されるとい

          大学院生の落書き#0まえがき