鳴かず飛ばずの吉原女(よしわらめ)No3

嫌な客

嫌な客で思い出すのが、口が臭い客だ。
客の6~7割は、口が臭い。本人たちは、分かっているのだろうか?
そういう口臭のキツイ人に限って、濃厚なキスを求めてくる。
口臭のせいで、奥さんや彼女がキスをしてくれなくなっているのか?それでキスを強要してくるのだろうか?
どうしてもそう考えてしまう。


いわゆる普通の…

ここのところ、いわゆる普通の仕事の面接にいきはじめた。
介護の仕事、警備の仕事等あまり難しいことを要されなさそうな仕事を選んだのに、ことごとく落とされてしまう。
なぜ?私の病気のことは、告げてないが、会話の端々になんとなく病気のことがわかってしまっているのだろうか?
無理なくやれる、私にも出来る仕事は、あるのだろうか?


家計の切迫
家計が切迫している。もうすぐ12月になるうというのに、仕事をしない二人。
さすがにパパも仕事の応募をしていたりする。
私は、あの仕事に戻ったほうがいいのか?
でもやっぱり嫌だ。それ以前に、こんなに太っていたら、仕事をさせてくれないのでは?

介護の派遣会社に問い合わせてみる。
時給が安いなぁと思う。
あの仕事がよぎるが、嫌だとも思う。
まず痩せなきゃとも思うが、やはりあの仕事は、嫌だ。

12月も残り2週間。相変わらず仕事をしていない。
  「年を越せない。」とパパに言われた。
  どうしよう。嫁ちゃんもお正月誘ったのに。
やっぱりあの仕事に戻ったほうが良さそうだ。
でもこの忙しい時期に久しぶりの女性をすんなりとお店は受け入れてくれるのだろうか?
聞くのが恐い。
またあの苦しみを味あわなきゃならないのか?
  嫌だとも思う。
  どうしたらいいものか?
年末、店長に連絡してみた。
「仕事を再開したいのですが…」
それには、「お帰りなさい。」と言ってくれた店長。
こんな私にもお帰りなさいと言ってくれるのが嬉しかった。
  「いつぐらいから働けそうですか?」の問いに「来月から」
するとすぐさま「具体的な日にちを」との問いに、パパに相談して1月5日からにした。
しかし、1月5日の2日前くらいから「嫌だ。やっぱり嫌だ。」と思って前日には、お店に断りの電話をしてしまった。
  パパには、なかなか言い出せない。
パパは、出勤すると思っていたのに5日の日に私がのんびりしているのを見て「行かないんだ。」と複雑な表情をしていた。
「ごめんなさい。ごめんなさい、パパ」と私は、心の中で何度もつぶやいた。

#創作大賞2024 #エッセイ部門

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