〇〇筋を鍛えると良い
一部の筋を切り取って〇〇筋を鍛えると良いなんてのはよく言われます。
「おっしゃ〇〇筋を鍛えるぞ」なんてやってたら全身のバランスは悪くなることが想像されます。
誰々は〇〇筋が異様に発達しているなんてのはなんとなくかっこいい感じがしないでもないですが。
結局は全身やれって話なんですが、それでもどこが強くてどこが弱いかは知っておきたいというのが人情です。
そこで登場するのがオリンピックリフティングです。
例えばスナッチという種目があります。
これはスクワットの約60%の重さでできたりするのですが、キャッチができないなんてなったら上半身の筋が弱いのかも、もしくはテクニックが足りないのかもと考えることができます。
そして、そもそもスクワットが弱いなんて場合はスナッチも弱いです。
そうは言ってもスナッチはキャッチが難しいです。
スナッチのテクニックの習得には時間がかかるのでオーバーヘッドスクワットで見るのもありです。
上半身と下半身のバランスという点ではバックスクワットの約60%でオーバーヘッドスクワットができればバランスが良いと言えます。
オーバーヘッドスクワットができてキャッチができないとなるとテクニックの問題かもと考えることができます。
他にもオーバーヘッドプレスはバックスクワットの約50%とかベンチプレスは約75%という様に大体の目安があります。
現場で見られるイチャモンでよくあるのは体幹が弱いとか下半身が使えてないとか。
スクワットが強くて体幹が弱いとか下半身が弱いとかはないです。
「力の立ち上がりが遅い❗️」とかはあるかもしれませんが動きを見てわかったらすごいです。
上半身も強いし下半身も強いのに上体だけでやってるなんてイチャモンもあります。
これは悲しいことにウエイトトレーニングをやってると言われがちです。
それは競技練習が足りてないとか、間違ったことをやっちゃってるかだと思います。
ウエイトトレーニングのせいではないです。
そもそも競技の速い動きの中で〇〇が弱いなんてのはわかるものではないです。
もちろんオリンピックリフティングも万能ではないです。
また、その他のトレーニングで弱点がわかることもあればわからないこともあります。
それでも評価とトレーニングが同時にしやすいのがウエイトトレーニングです。
とはいえ強い負荷をかけるものなのでオリンピックリフティングの前に評価をすることも大事です。
そして弱点を補うべくコレクティブエクササイズをやってまたオリンピックリフティングです。
その繰り返しで強くなっていくのです。
で結局何が言いたいの?というと、全身を鍛えましょう、オリンピックリフティングが都合がいいよ、けど強い負荷をかけるんだから弱点も知っておこうね、そしたらオリンピックリフティングがしっかりできますよ、で競技の練習もしっかりやろうね、なのです。
〇〇筋を鍛えました、弱いとこは弱いままですではいけないのです。