8月8日は「世界猫の日」
日本では猫の日は2月22日ですが、国によって「猫の日」は違ってきます。ロシアでは3月1日ですし、台湾では4月4日が猫の日とされています。猫とのかかわり方は国や人によって違いますが、今日は「世界ねこの日」として、猫の事を考えてみましょう。
世界ねこの日が設定された理由
世界ねこの日は、カナダにある国際動物福祉基金(International Fund for Animal Welfare、 IFAW)によって2002年に制定されました。世界猫の日の目的は、制定した団体の理念を考えると、「殺処分の減少」と「猫を敬い、猫を救う日」と推察できます。
世界猫の日は国際的な視点から猫の福祉を考え、猫に感謝する日として、多くの国々で認知されています。この日は、猫に安全な生活を提供し、猫と人間の友情を深めるきっかけとなるでしょう。
また、猫の保護活動や、野良猫や保護猫に対する支援の重要性に光を当てる機会ともなっています。世界猫の日は、猫愛好家や動物愛護団体が一目置かれている日でもあります。世界ねこの日である8月8日に、近くにいる猫を通じて、猫の健康や福祉についての情報が共有され、猫との生活をより豊かにするための日としましょう。
猫の福祉向上のために出来ること
猫の福祉向上活動には、個人レベルでの小さな行動から、地域社会や国際的な取り組みまで、幅広い活動があります。
個人の活動としては、地域の保護猫団体やシェルターへのボランティア参加や寄付などがあげられます。また、迷子の猫を保護し、飼い主を探す手助けをすることも、大事な猫の保護活動です。
避妊や去勢手術を推進し、猫の無計画な繁殖を防ぐことは、野良猫問題の解決に貢献します。また避妊や去勢手術をすることで、「生まれてすぐ殺される」という不幸な命を減らすことができます。猫のストレスを減らすための環境を整えることや、適切な医療ケアの提供も猫の福祉を向上させるために行動することで、猫の福祉向上に貢献できるのです。
動物愛護団体のNPO法人に所属することで、保護猫活動や地域猫活動に参加することも大事です。団体に参加することで、1人ではやりにくい保護活動や、啓発活動がやりやすくなります。猫の福祉に関する教育プログラムや啓発活動を行うことで、一般の方々へ猫に対する意識を高めることができます。
また、動物愛護団体のNPO法人に所属することで、社会だけにとどまらず、政治に働きかけることも可能となってきます。猫の福祉向上のための法律や政策の改善に向けて、政治家や意思決定者に働きかけることも重要な活動です。1人の小さな声に、政治が耳を傾けないこともあるでしょう。しかし、団体として政治家に要請することで、政治家が条例を作ることになります。神戸市では「神戸市 人と猫との共生に関する条例(https://www.city.kobe.lg.jp/documents/6263/hitonekokyouseijourei.pdf)」が市会議員の主導で作られました。動物愛護団体の活動による大きな声が、市会議員を動かした条例ともいえます。神戸市では「人と猫との共生に関する条例」が作られたことにより、「人と猫との共生推進協議会」が設置されました。猫好きと愛護団体の声を聴き、議員が動いたからこそできた条例ともいえます。
個人では小さな活動も、団体に所属することで大きな力を発揮することもあります。猫の福祉を、個人でも団体でもコツコツと活動することが大事です。猫と一緒に暮らしているなら、傍にいる猫を大事にすると良いでしょう。猫を飼えない家庭に住んでいる場合は、保護猫カフェに滞在することで、猫と触れ合うと良いでしょう。保護猫カフェに滞在し、利用料を払うことで、保護猫を支援することもできます。
私たちの小さな選択が、猫達の幸せにつながっていくのです。「世界猫の日」に、猫の事を想い、猫のために自分が出来ることを振り返る日にしませんか?
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