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「ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ」いしいひさいち


ポルトガルの国民歌謡「ファド」の歌手を目指す。
ロカちゃんのおはなし。
読了。最初に言ってしまうとなんですが、とても面白かった。

4コマまんがで構成されたストーリー漫画。
ちょうどサザエさんのアニメなどもそうですね。

もともと僕はいしいひさいちの漫画が大好きで

「ドーナツブックス」「バイトくん」
彼を有名にした「がんばれ!!タブチくん!!」などたくさんの作品があります。

タブチくんはほんと人気でブームの頃は模倣という感じの漫画もたくさん出てきて、あれ?と思ったほどたくさんありました(流行語大賞のあの人もだなぁ)

ただ読んでみるといしい作品とその作家さんではなにか違いを感じるのであります。絵も似てるし、どちらもプロ野球の荒唐無稽な話なのだ。多分実在の選手もキャラ付けされた「虚構」のキャラクターであると思うのです。
タブチもヤスダもナカハタもヒロオカもまあこんな人ではないのですが、どこかが違うような感じがします。

思うには漫画なのですが空気感があるのです。「情感」なのでしょうか。

そういえばいしい作品が原作でスタジオジブリでアニメ化されてます。
高畑勲監督が「ホーホケキョ となりの山田くん」
最初は「なんだ?どうして」と思ったのですが

高畑監督がいしいひさいちを選んだのもそんな「情感」だったのではないでしょうか?

実は自分はすきな映画です。ジブリの中では評価の低い作品ではありますが、実は作画のすごくて(いしいのタッチがそのまま水彩画の様に動くんですから)もっと評価されたらいいのにと思ってしまいます。

そういえば高畑監督は「じゃりン子チエ」もアニメ化してますね。どこか似た感じが良いです。

そんなものが今回の「ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ」にも感じました。
なんにもできないただ歌が「すごい!」それが人を動かす。

もちろんまんがなので「歌」は聴こえないのですが、感じるのがほんとにすごい。歌った時の声量を「がーん」という表現もかわいい。

柴島(くにじま)売布(めふ)という阪急沿線の難読の場所のキャラクター
(柴島はいしいさんのスターシステムとしては有名です)だいたいやばい人。

あと「ファド」がなんと言っても、いしい作品に感じる「情感」を感じる歌なのです。

昔ですが知り合いからライブハウスのチケットを買ってくれと言われて、結局行かなかったのですが、ちょっと聴きに行けばよかったかなと思いました。ロカちゃんに会えたかもしれないですね。

とりあえず「ファド」をスポティファイで聴きます。

そしてもう一度「ROCA 吉川ロカ ストーリーライブ」を読み返そうと思います。


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