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フィルム風トーンのフレキシブルカラーピクチャーコントロールを作ってみた
2024年6月18日にニコンから Z6III という新しいカメラが発表されました。この Z6III ではフレキシブルカラーピクチャーコントロールという自由度の高い色味調整機能を使うことが出来ます。
ニコンの純正 RAW 現像ソフトである NX Studio の 1.7.0 以降を使うとこのフレキシブルピクチャーコントロールの作成と、RAW 現像への適用を行うことが出来ます。
この記事の初版を公開した 2024 年 6 月 23 日時点では私が使っているカメラである Zf でこのフレキシブルピクチャーコントロールを読み込んで使うことは出来ない(将来的にはファームアップで出来るかもしれません)のですがニコンの RAW データはたくさん持っていますし、これまでもカスタムピクチャーコントロールを公開したことがあり、ある程度ピクチャーコントロールの編集には慣れているので、フレキシブルピクチャーコントロールで自称フィルム風のカスタムピクチャーコントロールを作ってみることにしました。
コンセプトは大体下のような感じです。
40個ぐらいの手持ちの NEF に一括適用して調整することで、一つのピクチャーコントロールで多くのケースにあてはめられるようにする。
諧調性とコントラストを両立するちょうどいいトーンにする。
それぞれの色が目立ちすぎたり、埋没したりしないようにバランスを取る。
素材が派手なら派手に、地味なら地味に仕上がることを目指す。
ほのかに味付け程度の色被りを足す。
フィルム風の部分は自称、私の考えるなんちゃってフィルム風。
下のリンクからダウンロードできます。ひとまずプロトタイプという事で名称は PROTO-TONE-FCPC としました。
以下、注意事項です。
私はフィルム風ということについて責任を持てるほど把握しているわけでもないのであくまで「自称」ということでご理解ください。
現在の所、読み込むことのできるカメラは Z6III のみのはずです。しかし NX Studio を使えばおそらくすべてのニコン機の RAW データにあてはめて現像することができると思います。
Zf と Z7II の NEF で調整しています。NX Studio の現像結果は機種間で違いが出にくいと思いますがはっきりしたことは分かりません。もしかしたら Z6III やお使いの機種との NEF との間で相性などがあるかもしれません。
NX Studio のメニューの「ファイル→カスタムピクチャーコントロールを読み込む」から読み込むことが出来ます。
NX Studio で Expeed 6 以前の機種の NEF に対してこのピクチャーコントロールを当てるには 「最新のピクチャーコントロール」を選ぶ必要があります。
自由にお使いいただいて OK です。改造して自分好みのものを作って使用したり配布しても OK です。私のカスタムピクチャーコントロールをベースにしていることを言う必要もありません。
参考に、手元の RAW ファイルに PROTO-TONE-FCPC を当てて現像した結果をいくつか貼ります。
![](https://assets.st-note.com/img/1719123375383-TAVULht7Qv.jpg?width=1200)
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![](https://assets.st-note.com/img/1719123654249-W5IhMsUJhg.jpg?width=1200)
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