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物の価値がわからなくなってから。

小さき者たちによるお誕生日会にて。

ケーキを頬張る姿を見ながら考えていた。
大人の特権とやらを使って、まだ幼かった頃には手につけられなかったケーキを手にすることは容易い。決定権があるがゆえ、選択肢も多い。自分の好きなように選べる。両親から選択を迫られることはない。

苺の輝きと、チョコレートのドリーミーな誘惑にかられることも。

どちらか1つを選ばなければならない苦渋の決断をしなくもいい。

ダブルで手に入るから!!!

なんなら。

今からGoogle検索かけて一番美味そうなケーキを食べて
とろけるような幸せを噛み締めることが出来ようか。
どうせ大人は頬張りながらNetflixでも観て
ケーキが包んでた輝きを忘れる。

崩れるショートケーキを横目に見ながら白昼夢にふけっていた。


にしても純粋な心って素敵ね。コーヒーゼリーであんなにはしゃげない。。。

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