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春を探しに。

20年ぐらい前の今ぐらいの時期。
私が中学に入学して最初の国語の授業。
担当は小太りなおじさんの先生。
「今日は春を探しに行こう」
先生はそう言って僕たちを校舎の外に連れ出した。
最初の授業はお散歩だった。
田舎なので畑や森に囲まれていて自然がいっぱい。
たんぽぽがいっぱい咲いてるなぁ。チョウが飛んでるなぁ。
春の優しい心地良さを感じながら
30人ぐらいが列を作るわけでもなくのんびり歩く。
森の中に小さな川が流れているのを見つけてみんなではしゃぐ。
冒険しているみたいで僕はワクワクして凄く楽しかったのを覚えている。

(今となってみれば生徒を外に連れ出して良かったのか?みたいな責任の話になりそうではあるけれども)

そんな僕もすっかり大人になって地元を離れて東京で働いている。
今日は休日。中学時代の先生の声に誘われてお散歩をすることにいた。

お弁当を持ってピクニックなんてしたら気持ちがよさそうだけど花粉症なので躊躇してしまう。

公園の花壇のチューリップ

田舎の実家の庭にもチューリップを植えていた事を思い出した。
小学生時代は家庭訪問の度に先生が「〇〇君の庭は綺麗だから今年も楽しみ!」と言ってくれて誇らしかったのも良い思い出。

最近はお金をかけて旅行に行ったり良いホテルに泊まったりを楽しむことが多かったけれど、たまにはのんびり。近所のお散歩とか外の空気を感じるのも楽しいかもしれない。


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