フォトニクス生命工学研究開発拠点

大阪大学 フォトニクス生命工学研究開発拠点です! 人間がこれからも健やかに過ごせるように、さまざまな分野と融合し、研究・開発しています。 拠点HPはこちら。 https://lasie.ap.eng.osaka-u.ac.jp/photolife/

フォトニクス生命工学研究開発拠点

大阪大学 フォトニクス生命工学研究開発拠点です! 人間がこれからも健やかに過ごせるように、さまざまな分野と融合し、研究・開発しています。 拠点HPはこちら。 https://lasie.ap.eng.osaka-u.ac.jp/photolife/

最近の記事

光技術の医療応用を加速するには? 医・工・産が共に考えるシンポジウムを初開催

「光の技術を医療に生かすにはどうしたらいいだろうか」。医学部や工学部の研究者、医療分野に関わる企業人らが集まり議論するシンポジウム「第1回医療フォトニクスシンポジウム」が3月、大阪大学の吹田キャンパスで開かれました。主催は大阪大学フォトニクス生命工学研究開発拠点(フォトニクス拠点)です。各分野の人たちは自分と異なった視点に触れ、刺激を受けていたようです。大いに盛り上がったシンポジウムの様子をレポートします。 142人が参加 シンポジウムには、142人が参加しました。開場後

    • 「家庭で培養肉を」~大阪大学招へい研究員/TOPPANホールディングス総合研究所、加藤あすかさん

       大阪大学のフォトニクス生命工学研究開発拠点(フォトニクス拠点)が取り組む研究の一つに、「培養肉」があります。和牛のような味、食感、栄養素を再現し、安定生産や品質管理の技術を開発することが目標です。研究が実った未来では、好みに合わせて家庭で肉を作ることも夢ではありません。研究はどこまで進んだのでしょうか。フォトニクス拠点に参加している研究員の加藤あすかさんに聞きました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──加藤さんは、大阪大学とTOPPANホールディングス(凸版印刷が

      • 「起業に向けて活動中!」~産総研特別研究員/大阪大学特任研究員、畔堂一樹さん

         大阪大学のフォトニクス生命工学研究開発拠点(フォトニクス拠点)の目標は、研究成果を生かしてより良い未来を実現すること。このため、研究者自ら会社を設立し、研究成果をモノやサービスとして世に出すことを重視しています。フォトニクス拠点の畔堂一樹さんは今、研究のかたわら会社設立の準備も進めています。研究成果をどのように応用しようとしているのでしょうか。畔堂さんにお聞きしました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──所属は特定国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)と大

        • 未来社会の理想の大学とは? 大学の教職員や高校生たちが考えた

           「メタ大学をつくろう」「出る杭を育てる大学に」――。大学の教職員や学生、自治体職員、高校生など約30人が集まり、未来社会の理想の大学について考えるワークショップ「ユニバーシティー・デザイン・ワークショップ」が3月11日、フォトニクス生命工学研究開発拠点(フォトニクス拠点)の活動の一環として大阪大学で行われました。「拠点を持続的に運営するには大学が変わらなくては」という考えをベースに、参加者たちがわいわいガヤガヤとアイデアを出し合いながら大学の本質に迫りました。一般人として参

          「バイオセンサーでみんなが健康に」~大阪大学特任准教授、齋藤真人さん

           「病気の治療や健康維持の手助けをする道具を作りたい」――。大阪大学先導的学際研究機構の齋藤真人・特任准教授は、腸内細菌を簡単に手早く調べられる装置や、各個人の免疫細胞の状態を調べられる装置の開発に取り組んでいます。実現したら、私たちの暮らしはどのように変わるのでしょう。フォトニクス生命工学研究開発拠点のメンバーである齋藤さんを訪ねました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──学生時代からこれまで、どのような研究をしてきたのですか?  学生の頃は、原子間力顕微鏡を使

          「バイオセンサーでみんなが健康に」~大阪大学特任准教授、齋藤真人さん

          「手術中に神経を見分ける装置で、QOL低下を防ぐ」~大阪大学工学研究科助教、熊本康昭さん

           フォトニクス生命工学研究開発拠点(フォトニクス拠点)は、拠点ビジョンの「ひとりひとりが健やかに輝く、いのちに優しいフォトニクス社会」を実現するため、4つのターゲットを掲げています。その一つの「ひとりひとりに寄り添う精密な医療」の研究開発を担当するのが、大阪大学大学院工学研究科の熊本康昭助教です。どのような研究なのでしょうか。研究室を訪ねました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──研究課題1「生体情報の多重計測イメージング技術の開発」の研究メンバーですね。どのような

          「手術中に神経を見分ける装置で、QOL低下を防ぐ」~大阪大学工学研究科助教、熊本康昭さん

          「教員と研究者が研究に専念できるように」~大阪大学経営企画オフィスURA部門長、髙野誠さん

           産学や地域の人材が共創する「フォトニクス生命工学研究開発拠点(以下、フォトニクス拠点)」は、大阪大学の工学研究科や医学系研究科、産業科学研究所など複数の部局をまたがる大型プロジェクトです。大型プロジェクトともなると応募や立ち上げに多大な労力がかかるため、教員のバックアップ役は非常に重要。この役割を果たしたのが、大阪大学経営企画オフィスのURA部門です。どのようなバックアップをしたのか、URA部門長の髙野誠さんに聞きました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──経営企

          「教員と研究者が研究に専念できるように」~大阪大学経営企画オフィスURA部門長、髙野誠さん

          「患者さんや医療者に負担をかけない検査手法を」~大阪大学医学部附属病院医師、渡邉玲さん

           「フォトニクス生命工学研究開発拠点」が取り組む研究課題の一つが、研究課題5「生命情報解析による生体分析・診断法の開発」。リーダーを務める渡邉玲さんは、大阪大学医学部附属病院の皮膚科医師であり、同大学大学院医学系研究科アレルギー免疫疾患統合医療学寄附講座の准教授です。拠点ではどのような活動をしているのでしょうか。皮膚科医局で話をうかがいました。(聞き手、サイエンスライター・根本毅) ──研究課題5の「生体情報解析による生体分析・診断法の開発」では、具体的に何を開発するのです

          「患者さんや医療者に負担をかけない検査手法を」~大阪大学医学部附属病院医師、渡邉玲さん

          「家庭でPCR検査を」~産業技術総合研究所・永井秀典さん

           新型コロナ禍で、「PCR検査」はほとんどの人が知っている言葉になりました。このPCR検査を家庭で手軽に実施できるようにしたいと、国立研究開発法人・産業技術総合研究所(産総研)の永井秀典さんは装置の超小型化や高速化に挑んでいます。産総研の先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリ副ラボ長であり、「フォトニクス生命工学研究開発拠点」で研究課題「小型・低コストな診断・検査機器の開発」のリーダーを務める永井さんに、研究開発について聞きました。(聞き手・サイエ

          「家庭でPCR検査を」~産業技術総合研究所・永井秀典さん

          阪大の研究拠点がキックオフ~「ひとりひとりが健やかに輝く、いのちに優しいフォトニクス社会」に向けて

           フォトニクス生命工学研究開発拠点のキックオフシンポジウムが8月5日、大阪市内で開かれました。同拠点の活動のほか、大阪大学の他の研究開発拠点の取り組みも多数紹介され、大学の最先端の研究に触れる良い機会でした。これら最先端の知が刺激しあい、イノベーションが生まれるのでしょう。成果が楽しみです。この日の様子をレポートします。(サイエンスライター、根本毅) 「本格型」に昇格 「なぜ今、キックオフ?」  こんな疑問を抱く人もいると思います。そうです。拠点は2年前にスタートし、これま

          阪大の研究拠点がキックオフ~「ひとりひとりが健やかに輝く、いのちに優しいフォトニクス社会」に向けて

          人工組織や培養肉で持続可能な社会へ~大阪大学大学院工学研究科・松﨑典弥教授

           筋肉や脂肪などの組織を人工的に作り、医療や創薬、食品開発に役立てたい。こうした目標に向けて研究を続けるのが、大阪大学大学院工学研究科応用化学専攻の松﨑典弥(まつさき・みちや)教授です。「フォトニクス生命工学研究開発拠点」では、研究課題「機能制御された人工生体組織の作製技術の開発」のリーダーを務め、活動を牽引しています。松﨑教授に、研究の現在と未来についてお聞きしました。(聞き手・フリーライター根本毅) ──専門分野は何でしょうか。  高分子化学です。プラスチックやタンパ

          人工組織や培養肉で持続可能な社会へ~大阪大学大学院工学研究科・松﨑典弥教授

          「社会実装を見据えて」~大阪大学医学部附属病院未来医療センター、福田恵子特任講師

           フォトニクス(光工学)や医療分野の専門家と企業などが連携し、社会を支える技術を開発する「フォトニクス生命工学研究開発拠点」は、大学の研究成果を実用化することがゴールの一つです。大阪大学医学部附属病院未来医療センターの福田恵子(ふくた・けいこ)特任講師は、以前、厚生労働省医政局経済課に勤務し、新規の医療機器の保険適用に関して企業からの相談に対応していました。この経験を拠点でどのように生かすのか、お話をうかがいました。(聞き手・フリーライター根本毅) ──簡単に自己紹介をお願

          「社会実装を見据えて」~大阪大学医学部附属病院未来医療センター、福田恵子特任講師

          「フォトニクスとAIを連携」~大阪大学産業科学研究所 産業科学AIセンター長、櫻井保志さん

           人工知能(AI)技術は、現在と未来のテクノロジーを語る際になくてはならない要素です。フォトニクス生命工学研究開発拠点にはAIの専門家集団もメンバーに加わり、「未来のあるべき社会像」に向かって共に研究開発を進めています。今回は、大阪大学産業科学研究所産業科学AIセンターの櫻井保志センター長を訪ねました。迎え入れてくれた「会議室」は、なんと10畳の和室。リラックスして議論できるようにと特別にあつらえたそうです。畳の香りに包まれながら、最先端の技術について聞きました。(フリーライ

          「フォトニクスとAIを連携」~大阪大学産業科学研究所 産業科学AIセンター長、櫻井保志さん

          未来を担う若手研究者たちへの4つのQ

          フォトニクス生命工学研究開発拠点は、さまざまな生体情報を計測、数値(デジタル)化し、活用することで社会を支えるフォトニクス技術の開発と社会実装を目的に生まれました。大阪大学がホストになり、大阪大学 大学院工学研究科・フォトニクスセンター、産業技術総合研究所 生命工学領域フォトバイオオープンイノベーションラボ(PhotoBIO-OIL)、シスメックス株式会社が中心となって立案しました。拠点ビジョン・研究内容をさらに魅力あるものとし、今後10年における研究開発や社会貢献を実りある

          未来を担う若手研究者たちへの4つのQ

          教育コンテンツを提供~大阪大学国際医工情報センター長、貴島晴彦さん

           フォトニクス生命工学研究開発拠点にはさまざまな組織が参画しています。今年5月に加わった大阪大学国際医工情報センターもその一つ。国際医工情報センターは拠点でどのような役割を担うのでしょうか。貴島晴彦(きしま・はるひこ)センター長は大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科学の教授を兼任しています。話をうかがいに、教授室を訪ねました。(フリーライター:根本毅) ──貴島教授は、国際医工情報センターのセンター長という立場で拠点に参加されています。センターについて教えてください。  セ

          教育コンテンツを提供~大阪大学国際医工情報センター長、貴島晴彦さん

          フォトニクス生命工学研究開発拠点が向き合うSDGs

          フォトニクス生命工学研究開発拠点は、さまざまな生体情報を計測、数値(デジタル)化し、活用することで社会を支えるフォトニクス技術の開発と社会実装を目的に生まれました。大阪大学がホストになり、大阪大学 大学院工学研究科・フォトニクスセンター、産業技術総合研究所 生命工学領域フォトバイオオープンイノベーションラボ(PhotoBIO-OIL)、シスメックス株式会社が中心となって立案しました。拠点ビジョン・研究内容をさらに魅力あるものとし、今後10年における研究開発や社会貢献を実りある

          フォトニクス生命工学研究開発拠点が向き合うSDGs