花火写真の撮影方法をまとめてみた(初心者向け)
先日幕張ビーチ花火フェスタを見に行って、全然花火上手く撮れなくない?と感じて研究したので備忘録として全て公開してみます。あくまで初心者レベルの人が理解しておくと良い知識なのでそんな事常識だと感じる方はそっとホームへお帰りください。
撮影機材
今回はあくまで一般客が観覧する場所で撮影をする状況と仮定して話を進めます。花火写真を撮る時に必ず必要な機材は以下3点です。
①カメラ
カメラと大きく纏めて書きましたが、レンズにこだわって下さい。花火の打ち上がりポイントと自分の距離に合わせた画角のレンズの用意が必要です。初回の場所ですと構図のイメージが湧かないため、僕は14-28mmと24-70mmの画角のレンズを用意して挑んでいます。
後は確実に手ブレ補正のついたレンズであること。シャッターを切った時ミラーが上がる反動でカメラのボディが揺れます。手ブレ補正無しレンズでブレ無しは難しいというのが実情です…
②三脚
三脚も出来るだけ良いものを用意した方が良いです。花火写真は海沿いが多いので風が吹きます。安い三脚だと風で揺れてしまい、思ったような撮影が出来ません。土台はしっかりとしたものを。標準レンズを装備したフルサイズなら下の三脚レベルくらいあれば対応できます。(僕自身が撮れています)
③レリーズ(シャッターを切るリモコン)
これ必需品に近いなと今回の撮影で学びました。カメラのシャッターボタンでは押した時ブレる、手を離した時ブレるとリスキーなことばかりです。最高のタイミングでブレないように撮影するための道具です。後レリーズがあるとバルブ撮影がしやすいのが利点です。(バルブ撮影は後述します)
場所取り編
花火撮影で一番意識すべきポイントは風向きです。花火が打ち上がった後は煙が残ります。その煙がどちらに流れてくれるかどうかがポイントです。
今回僕が撮った写真ですが、奇跡的に向かい風だったためすぐに煙が流れてくれ、はっきり花火を映し出すことができました。この風向きが左右だったら煙に邪魔されて映し出さなかったと想定しています。そのため場所取りする際は風向きの把握と打ち上がりポイントがどこなのか意識しておくと撮影成功度が増します。
撮影方法
撮影方法としては上記の撮影機材を用いて撮影します。カメラの設定はマニュアルモード(Mモード)に設定してシャッタースピード(以後SS)とF値を手動設定します。F値は11〜16の間で露光が調整できる程度に設定します。ISO感度は100〜400の低感度設定で十分です。
そして大切なのはシャッタースピードです。かなり長時間露光して構わないと考えています。そうしないと単発の開ききらない花火しか撮れません。通常の打ち上げ花火で4-8秒、大規模な打ち上げ花火のタイミングは10秒以上シャッターを開いても良いかもしれません。(露光が高くなる場合はNDフィルターなどを使って露光調整)
上部の写真の設定がISO 200・F値 16・SS 8秒で撮影しました。
花火の撮影時、周辺は暗くなり、花火は明るくつぶれて台無しになるため、撮影後のハイライトとシャドウの編集は必要不可欠です。画角が近くなるほど露光量も多くなるため、適正な画角と露光量を序盤に決めて、フィナーレに備えることが正解です。なお露光量はド派手な花火ほど多くなるので暗めに設定しておくことがキモです。
最後に
花火写真は思っている以上に難易度が高いです。目で見ている情景を映し出すことが僕自身まだできていない状態です。
まずは花火を撮ることに慣れるというステップを超えてから花火を交えた構図を作り上げれるように意識して撮影に挑みましょう!
そしてレタッチ技術はここでは書かなかったのですが、どんな感じに編集すべきなの?と意見をいただけたら、別途編集編も書きたいと思います!
それでは!良いカメラライフを!
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