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FUJIFILM X100VI(X100Fとの比較もあります)


以前ブログで「個人的に盛り上がっていたFUJIFILM X100VIだが、限定バージョンは抽選に外れ、各店の予約販売も抽選に外れ、すっかり熱が冷めてしまった・・・」と書いたが、カメラ店の公式LINEから限定販売しました!✨って来たら思わず買っちゃうよね(笑)
GRもそうですが、注文順に納品ならば買わなかったかも知れず、抽選だったり、いきなり在庫メール送ってきたりする方が購入意欲はそそられますね(苦笑)
というわけで下取り交換で使ってないカメラをドナドナしまして、X100VIをお迎えしました。ほぼ等価交換でした👍
選んだのはブラックボディです。X100Fがシルバーなので。
こんな末端のユーザーまで買えたということは、そろそろ欲しい人には行き渡ったのかな? 量産に対応するため製造を日本から中国に移したとも聞いているので、その量産効果が現れたのでしょうか。


X100Fを買ったときの話


X100VI(左)とX100F(右)


X100シリーズは、FinePix X100から始まって、
X100Second
X100Third
X100Fourth
X100V
X100VIと来ました。

手持ちのX100Fとの主な違いは、
背面液晶がチルト、
手ブレ補正、
4000万画素、
新設計のレンズ、
フィルムシミュレーション、
プロセッサーは第5世代のセンサー、画像処理とAF(X-Trans CMOS 5 HR、X-Processor 5)
ネーミングはVI(6代目)だけど。 

※アダプターリング「AR-X100」+プロテクトフィルター「PRF-49」が必要


ほとんどすべての項目でスペックアップされている。
4000万画素になったことで、クロップしても十分な画素数が確保される(35mm判換算50mm=約2000万画素、70mm=約1000万画素)
バッテリーが共用で撮影枚数が増えているのが良心的。
個人的にチルト液晶がうれしい。X100Fは動かないからね。
AFは賢くちょっと早くなったが、全群繰り出しなので速さはそれなりで、小さく駆動音がする。
見比べたら、三脚穴の位置が違うのね。前寄りになっていて、これによりケースの互換性がなくなった。
細かいことをいうと、EVFを選択したときの挙動が違っていて、X100Fではファインダーから目を離すと遮光板が下がってOVFになるのだが、X100VIでは遮光板が上がったままでOVFには切り替わらない。どちらが良いかといえばX100VIで、ファインダーから目を離すたびにシャキっと遮光板が下がるのは精神衛生上よろしくないとおもう。



似たような35mm相当F2.0のレンズは数あれどハイブリッドファインダーによる撮影体験はこのカメラならでは。
自分はフィルム時代にCANON 7、デジタルになってからEPSON R-D1sと使ってきたが、本当にレンジファインダー機は自分には合わないな、と痛感した。
なので、レンズ一体型でこのくらいの操作感で良い。なんならEVFで、または背面液晶で撮影できる(意味なくなるけど)
一点残念なのは、MFの操作性が悪いことで、鏡胴に距離表示があれば便利だろうに。FUJIFILM FUJINON XF23mm F1.4 RやOLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8みたいにピントリングをスライドさせると距離目盛が現れてMFになるとか、ね。




アクセサリーは、
SmallRig ハーフレザーケース(ブラック)ストラップ付き
JJC サムレスト TA-X100V(ブラック)
液晶保護フィルム
それに加え、X100Fのときに買った、
Haoge LH-X49B レンズフード(ブラック)を取り付けた。フジツボフードなので地味で目立たないブラックボディに似合う、気がする。
JJC サムレストはシルバーも持っていて、X100Fに付けているがちょっと緩くて、ホットシューに紙を挟んで調節している。ネットの評価でもグラグラする、と書いてあることが多いのだが、コレ、JJCが悪いのではなくてX100VIとX100Fでホットシュー周りの寸法が微妙に違うのよ。試しにグラグラするシルバーのサムレストをX100VIに付けるとピッタリで、これは要するにX100VI用だったというわけ。X100Vからボディの奥行きやホットシュー周りのデザインが変わってますが、これがグラグラの原因でしょう。改良版とありますが商品ページにもX100VI専用と書けばいいのに、と思います(X100Vは持っていないので試していません)




レンズ新旧比較。
ハイライトを強調するため露出補正+2/3EVとしました。

X100VI F2 1/35sec ISO800 +2/3EV WBオート ASTIA
X100F F2 1/60sec ISO1250 +2/3EV WBオート ASTIA


絞り開放で近接撮影すると、X100Fはハイライトの滲みが目立つ。だが、それが良い(笑)



試写に出かけますか。
まずはデジタルテレコンバーター(クロップ)から。

クロップなし(35mm相当)X100VI F5.6 1/1600sec ISO125 WBオート ASTIA
クロップ50mm相当 X100VI F5.6 1/1500sec ISO125 WBオート ASTIA
クロップ70mm相当 X100VI F5.6 1/1400sec ISO125 WBオート ASTIA

この他に、フジ機ではおなじみスポーツファインダーモード(x1.29)もある。クロップと違うところは液晶モニターは拡大されずx1.29に相当する枠が表示される(OVFでは通常とは違う細めの枠が表示される)。
ま、この機種では似合わないし無用とは思いますが、小ネタとしては有用です。



新江ノ島水族館で被写体検出コンティニュアスAFを試しました。

X100VI F2.8 1/35sec ISO500 WBオート RAW現像 
ゆ~っくり泳ぐ魚は楽勝である
X100VI F2.8 1/35sec ISO640 WBオート RAW現像 
こちらに向かってくるペンギン、ガラスが曇っているが瞳に合焦
X100VI F2.8 1/35sec ISO2500 WBオート RAW現像 
ゆらゆら浮遊するクラゲも合焦
X100VI F2.8 1/35sec ISO500 WBオート RAW現像 
カワウソのオブジェだが、もちろん瞳に合焦


ゆっくり動くものにはちゃんと瞳に合焦する。水族館なので暗いということもあり、動きの早いモノは厳しいネ💦



次に大船フラワーセンターで花を撮りました。
逆光で撮るのが好きなのですが、レンズにとってはイジワルなテストとなります。

X100VI F2 1/4400sec ISO125 WBオート REALA ACE
X100VI F16 1/220sec ISO125 WBオート REALA ACE
X100VI F4 1/2900sec ISO125 ISO125 WBオート REALA ACE
X100VI F2.8 1/12800sec ISO125 WBオート REALA ACE
X100VI F2.8 1/2400sec -1EV ISO125 WBオート REALA ACE


フジ機の良いところは、電子シャッターが高速対応でX100VIなら1/180,000まで切れるので躊躇なく絞りが開ける。
NDフィルターも内蔵しているが、これが不要かといえばそんなことはなくて、センサーを守るという観点からは必要ですね。


おまけ

フィルムシミュレーション

X100VI F5.6 1/34sec ISO640 WB☀
カラークロームエフェクトOFF
カラークロームブルーOFF


STD:PROVIA/スタンダード


V:Velvia/ビビッド


S:ASTIA/ソフト


CC:クラシッククローム


NH:PRO Neg.Hi


NS:PRO Neg.Std


NC:クラシックネガ


NN:ノスタルジックネガ


E:ETERNA/シネマ


EB:ETERNAブリーチバイパス


A:ACROS


AY:ACROS+イエローフィルター


AR:ACROS+レッドフィルター


AG:ACROS+グリーンフィルター


B:モノクロ


BY:モノクロ+イエローフィルター


BR:モノクロ+レッドフィルター


BG:モノクロ+グリーンフィルター

自分はASTIAが好みです。
REALA ACEは↓にあります。

カラークローム(OFF/弱/強)

X100VI F5.6 1/34sec ISO640 WB☀
フィルムシミュレーションRA:REALA ACE


カラークロームエフェクトOFF カラークロームブルーOFF


カラークロームエフェクト弱 カラークロームブルー弱


カラークロームエフェクト強 カラークロームブルー強


X100VIを使う醍醐味は、この多彩なカラーコントロールと操作系の撮影体験でしょう。
とはいえ、RAWから現像してしまうんですが💦


ところで、WBの☀太陽光(5500K)って一般に晴れた日中と言われているけど、コダック本社があるニューヨーク州ロチェスターの午前10時の色温度だって知ってた?


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