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21-04-2020 体調不良の話②

①の続きです。

相談窓口への電話が終わった後、やはり家族を心配して、寝室に自主隔離していました。遅いかもだけど気休めね。申し訳ないけれど、家事の一切を夫にお願いして私は寝室で横になり、久しぶりの長いひとりぼっち(小さい子供がいると半日でも一人で過ごすのは珍しいです)に寂しさと不思議さが混同した複雑な感情を抱きました。

その後は夫が夕食を運んでくれる。肉じゃがとインゲンとエリンギのガーリック炒め、海苔のお味噌汁にご飯。いつからこんな美味しいご飯作るようになったんだと上から目線で感心してみる。それでも一人は淋しいので、娘とよく観るディズニーのクイズ番組の動画を観ながらと、お行儀の悪さを自分に許してみたり、あー家でこんなひとりでも淋しいのに、入院とかつらいな。とかぼんやり考えたり。

食後にお風呂の着替えを取りにきた夫と娘。マスクして!と慌てる私に、マスクをした娘が距離をとって自分のベッドにシバイヌのぬいぐるみ、いちごちゃんを置いて、「カカ、寂しいでしょ?貸してあげる」と優しい声。染みるね。
いちごちゃんは最近の娘のお気に入りだから、「いいの?」と聞いても、ニコニコ笑顔。緊急事態宣言がされた日、夫が在宅ワークが決まり、家族でここからのことを話し合いました。その時にみんなそれぞれやることやるべきことがあるから、お休みではないよと、何も言わないままだと娘は多分トト遊んでーとはじまるだろうと思って。すると、スーは?と娘が聞いたので「スーのお仕事はカカやトトをたくさん笑わせてくれて、笑顔でいるのがお仕事」と言ったこと、あれからずっとそれを守って、時にはこれわざとかな?空元気かな?と思うこともあったりします。
突然、病気になるから一切外に行ってはいけないって母親に言われていたところ、その母親が病気が移るかもしれないからと寝室にこもってしまうのは多分彼女にとっては本当はとても心細い事件だったのかもと思うと申し訳なくなり、その後すぐテレビ電話をしました。テレビ電話の最中はずっと笑顔だけど、大丈夫?カカ、だいすきだよと何度も繰り返すので情けないけど、涙が出てしまいました。

ふたりがお風呂に入っている間、寝室でぼーっと休んでいると、私のスマホに幼馴染の友人の息子くんのキッズケータイから電話。こんな時だからね、母親である友人に何かあったのかと思い、開口いきなり私は挨拶もなく、どうしたの?と言うと、とても元気な声で、「こんばんは!」と挨拶が返ってくる。あっ、大丈夫そうだと安心する。
今回のコロナウィルスの件でひしひしと感じるのは各家庭の危機感のレベル、状況の捉え方の違い。私はかなりさみしがりのこわがりの小心者なので結構めんどくさいほどやってる人。そしてその足並みが揃っている幼馴染とは情報交換したり、子供達の話で笑ったり、最近ちょくちょく電話しています。その彼女の息子くんなので、自宅で過ごす時間をしっかり守って、大好きな読書本を中心に過ごしているようでした。
ふと、私やスーが何をしてるのかなとお母さんに聞いたら、電話してごらんと言われてかけてきてくれたこと、今自分が読んでいる本を教えてくれて、たくさん勉強してみんなを守れる人になりたいと10歳なりに今の現状を受け止めて子供の自分ができることは勉強!と頑張っている、とても頼もしい子。その彼にるいちゃんはどう?と聞かれたので、嘘はつきたくなくて、るいちゃん、今お熱があってさ、でも電話もらって元気が出たよと伝えると早く良くなってね、おやすみなさいとお母さんへバトンタッチ。
「もしもし?熱?大丈夫?」と幼馴染。そのままキッズケータイでのトーク。そうなのよ参っちゃった、今自主隔離中。えーまじでー?るいちゃんがコロナは相当やばい状況だねーとさっきまで私が考えてたことを言ってくる。ウンウン。
彼女が住んでいるのは県で一番感染者が多い地域。クラスターや死者も出ている状況で、彼女のお友達も、まさに私と今同じ状況なんだよと教えてくれました。
看護師の資格を持っている方で高齢者施設で働いていたんだけど、そこの訪問医の先生が感染してしまったので休業中で、その方もずっと微熱が続いているけれど、厚生労働省の提示している対象者に引っかからないからPCR検査は受けさせてもらえないまま、ずっと過ごしていると。私はこの女性と以前お電話でお話したことがあったので、余計に親近感を持って、ウンウンと話を聞く。
最初のうちはるいちゃんみたいに自主隔離していたんだけど、コロナも怖い、けど、目の前のこと、やらなきゃいけないことを夫に丸投げはできない、自閉症の息子もいるから不安にさせちゃいけないってことで、微熱でも動けるうちはマスクして動いている、もうしょうがないってことにしたみたいよと。彼女は看護師の資格もある訳で、こんな異常事態だから、体調も壊すし、ストレスの可能性もある、もう検査を受けれるかも分からない中でずっと生活をストップする事もできないよねと。こうゆうの知りたかった、聞きたかったんだよ!

多分多くのご家庭では話されているけれど、答えが出ないことなんじゃないかなというのは、家族の誰が感染してももちろん困るんだけど、それ以前にちょっとした体調不良が続き、厚生労働省が提示している症状すれすれでも、あやしいぞという人たちはどうしたらいいのか。PCR検査を受けてみるまでは自分がどうなのか知る事もできない、でも受けさせてもらえない。結局はっきりしないまま、重症化する可能性のある中でどこまで動いて、どう接したらいいのかが分からないこと。いろんな工夫ができるにしたって、やっぱり生きていくためには食べ物やその他の生活用品が必要で買い物もしなくてはならない。はっきり言ってしまうと、そうゆうグレーの家族を支える様な支援は今の日本にはほぼないし、買い物を誰かに頼むにしたって限度がある。
コロナに関してはベストはなくて、ベターで選んでもそれすらも自信無い、どうしようというのはほとんどのケースなんじゃないかな。難しいね。これに尽きるよ、もう。。。

幼馴染とその後もう少しだけ話を続けてみると、さっきまであった息苦しさが軽減している。元気もらってるなぁ。
彼女とは元気におばあちゃんまで生きて、嫌がられるくらい元気で、家族に本気で鬱陶しい顔されたら、ふたりで完成したサクラダファミリア見に行こうと約束しています。もうさ、コロナ終息したらさ、先に完成前でも行っちゃう?素敵なスペイン男子にナンパされちゃうとふざけたりしてくれて、だからるいちゃん元気でいてよ、ずっとね。って。そうねそうね、ありがとねぇ。

元気電話をもらった後は、悪化もありえるからと今の内にサクッとお風呂に入りました。(我が家は38.5度以下で動ける元気がある場合は清潔さを優先しています。何より私が頭が痒いの耐えられない!)
その後は夫婦で電話で話し合い。結局は全てどこで見極めるのかにかかっている気がするねと。夫は休業では無いので、たぶんおはようからおやすみまでのお喋り妖怪のスーさんの相手をしながらの仕事はとても大変だと思うし、変な話で嫌な話になっちゃうけど、私が入院するほど悪化すれば仕事先に相談もできるけど、現状では仕事はしなきゃいけないしということを考慮して、私たちは1日ごとに考えることにしました。
今夜は予定通り私は自主隔離、明日もよっぽどの改善がない限りは自粛かなという感じ。体温は37度。みんなの声に元気をもらって少し下がってきました。
スペイン男子にナンパされにいくために、ぎゃんばります。

①をアップした時に読んでくれた友人たち励ましや温かい言葉をもらいました。
癒され元気をもらいました。ありがとうございます。
具体的にお役に立てるとは思いませんが、今現在悩んでいるご家庭の皆さんに、我が家のことは一例として読んでもらえたら幸いです。

たぶん、③に続きます。


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