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写真における不気味の谷構造とその回避方法
不気味の谷という言葉があります。
ロボットが人間を模倣するときに、
①人間に似ていないロボットは親近感がある
②人間に似てくると一旦すごく不気味に見えてくる
③さらに似てくると不気味さが解消される
というものなのですが、ここではより広義に
横軸が進むに従って縦軸が一旦谷状に落ち込み、また回復する構造
を不気味の谷構造と呼ぶことにします。
実は世の中にはこの構造のものがたくさんあり、不気味の谷構造を把握することがあらゆることを考えるうえでとても大事なのではないかと思っています。
ここでは写真を例にとって不気味の谷構造を解説してみます。
写真を撮る方にとって「自分にしか撮れない写真はなにか?」という問いは一度は考えることではないでしょうか。
写真は基本的には眼の前のものを写すことしかできません。
僕達が撮る写真は多くの場合、「あなたはどこにいたのか?」ということを表しています。
となると人には行けないところに行くのがあなただけの写真を撮る「ひとつの」秘訣になるわけですが、ここに不気味の谷構造があります。
そして谷にはまっている人の写真は「他の人にも撮れるな」というものになりがちです。
写真における不気味の谷とは何か、そしてそれを回避するにはどうすればよいか考えていきます。
写真における不気味の谷とは、
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