旅に出るときに考えること
はじめて一人旅に行ったのは19歳だった。そこからほぼ15年がたった。僕が旅に出るにあたって考えていくことにした。
1まず思い立ったら航空券を買う
基本的に僕は旅に行こう、そう思い立ったら航空券しか買わない。それは僕がだいぶズボラな性格であるがゆえということもある。でも、スマホがあるから、ということも大きい。いつもようやく空港まで行って、成田や到着空港のWiFiを使ってBooking.com とか、agodaとかそういったホテル予約サイトで最初の一泊目だけ慌てて予約している(それすら決めないこともある)。そんなの長期旅行でしょ?と思われるかもしれないが、僕は会社員をしながら旅をしている。長くても一週間以内の旅だ。航空券すら取ってしまえば、大抵はなんとかなる。
2 計画に縛られないこと
僕は、ツアーよりも個人旅行を好む。バックパッカーといえばわかりやすいかな。ツアーだったり、事前にかっちりと計画を組むこともいいけれど、必ず計画通りに進むとは限らない。色々とトラブルがある。トラブルなしの旅なんておもしろくない。ハプニングがあってこそ、そこをどう切り抜けるのか、自分を試すこともおもしろいじゃないか。なんて思っている。何かがあって誰かが助けてくれることもあった。そんな出会いもいいもの。そんなこと言って、実は、ただ性格的に決めたことを忠実に守っていくタイプではないっていうのが本当は大きい。
今の時代、どこへ旅に行ってもWiFiというものがある。どこかしら探せば見つけられるし、大抵の宿はWi-Fiが付いていたりする。シムフリーのスマホを持っているのなら現地でSIMカードを購入したり、WiFiルーターをレンタルも出来る。インターネットさえできれば、ガイドブックさえいらないかもしれないかもしれないし、かなり旅は自由になる。ただ事前に描いたルートを辿る旅だとしても、なんだかんだあちこちでフリーWiFiを拾って次はどうしよう、本当にそれでいいのか、そんなことを考えながら旅をしている。
3手荷物は必要最低限に
僕は機内預け入れは初めての旅の時のみ。何もわからないから、なんとなくそうしてしまったけど、バックパック一個あればいいし、そこに入るだけの荷物にすればいい。飛行機から降りて、ベルトコンベアから流れてくる自分の荷物を待たなくていいし、誰よりも早く空港の外に出ることができる。それに、ロストバゲッジ(荷物紛失)を避けることができるというリスク管理 の意味合いも大きい。
ここ最近の僕の旅のお供はグレゴリーのデイ&ハーフというモデル。だいたい33リッターの容量で、名前の通り1日半の荷物を想定して作られている。僕は、カメラとか、洋服とか、なんだかんだいれて必要なものでだいたい7キロぐらい。旅の日程が長かろうが、短かろうが重さは変わらない。洋服は3日分ぐらいを持っていく。それよりも長ければラウンドリーに出すし、日数が変わろうが、持って行く容量が変わることはない。
4いい写真を撮るために 光の綺麗な時間
僕は写真を撮る。写真を撮るために旅をしているし、旅をするために写真を撮っている。写真を撮るために、だいたい旅の行動パターンはざっくりこんふうに行動するようにになった。(あくまで理想・・・)
朝早く起き、まだ日もで始めたばかりの頃に写真を撮り始める。光が美しい時間だからだ。午前中も光が柔らかいのでたくさん歩く。
お昼になってくると、日差しがきつく暑いことが多いので、ご飯をゆっくり食べたり、お茶をしたり、屋内の観光名所や、移動時間にする。写真を撮るには光が強すぎる。
夕方近くなり、光が落ち着いてきたら、また歩いて写真を撮り始める。または、光の美しいであろう場所にいる。そして、1日のハイライトのはじまりだ。夕日が沈む時間だ。
夜は、オフモード。写真は撮らないわけではないが、ゆっくりご飯を食べたり、少しお酒を飲んだり、宿で休んだり。あしたまたたくさん動けるように、早めに寝る。
この限りではないけれど、できるだけ光を意識した行動を心がけている。写真は光の芸術と言われる。美しい光があれば見ている景色もドラマチックになるし、写真が何倍にも映えるようになる。
5自分が試される場
旅はある種、修行の場だと思っている。楽しく美しい出会いがある一方で、なんともムカつく出会いもある。ぼったくられたり、騙されそうになったり。オンナ、クスリと日本語で近づいてくるやつ。怒らない。どれだけ余裕で交わせるのか、いつも自分との勝負だ。それでもやっぱり自分に負け、ふざけんなよと静かに怒りをぶつけてしまうこともある。旅は日々修行。大きな器をもつ、大人でありたい、そう願う。
6意外と低予算な旅
高級ホテルに泊まりたいわけではないし、パリッとちょっとオシャレしていくようなレストランに行きたいわけでもない。確かに、たまには最後の一泊だけとか高級ホテルにも泊まることも、いい気分の時はオシャレなレストランに行くことはあるけれど、それは決して目的にはならない。僕の旅先はアジアが多いこともあってか、屋台で食べることのできるやすくて美味しい地元フードを食べることが多いし、泊まるところだって、ゲストハウスとか安宿と言われるようなところに泊まることがほとんど。なんか安いから汚らしいところ泊まっているんでしょうみたいなこと、ヨーロッパではなくアジアだからかもしれないけれどそんな心ないことを言う人もいる。でも実際は、中途半端な中級ホテルとか泊まるよりもよっぽど安宿の方が清潔だったり、おしゃれだって思うのは僕だけだろうか。バックパッカーが多い宿とかならなおさら、旅行者に優しい心遣いが見えるところだって多い。そういった理由で僕は安宿やゲストハウスといわれるところを探すし、そういうところを利用したい。
町の移動も、基本的には路線バスを使うのが好きだ。なんかまちのひとの匂いとか、そういうのが一番漂っている気がして。それでいて路線バスというのは移動費はかなり安い。
航空券以外の旅費というのは食費と滞在費、移動費。この三つが大きく占める。そうやって考えると、よほど羽目を外さない限りはそこまで大きな金額はでてこないはず。
6なんとなく、を受け入れてみる
なんとなくこっちの方歩いてみよう、なんとなくわからないけれど、バスに乗ってみよう、サイカーにのってみよう。なんとなく、この人に話しかけてみよう。
なんとなく、直感に従ってみると、思いもかけない素晴らしい出会いが待っていたりする。週末でも、少しでも時間を作って、あなたが行きたいと思うところがあるなら、その直感に従って、とりあえず航空券買ってみませんか?