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山陰・京都 2000kmの旅


目指すは1000km離れた山陰地方
愛車のハスラーに乗り込み
2024年12月28日 07時00分
福島県西郷村の自宅を出発した。

ルートは、新潟県の三条市まで国道49号線を走り、三条燕インターから北陸自動車道に乗り、若狭舞鶴自動車を経由して、福知山市より国道9号線でさらに西へと向かう。

自宅を出発して1時間。下郷町の路面状況は圧雪

 

目的地まで12時間程かかると見込んでいたが
初っ端からこれでは先が思いやられる‥。
この時期は、北陸ルートよりも東名高速ルートの方が賢明なのはわかるが、太平洋側の高速道路は交通量も多く料金も高い。若かりし頃、長距離トラックの運転手をしていた経験もあり、雪道走行も苦ではないが、あえて雪道を行く決断をした事をほんの少し後悔した。。

そんな始まりだったが、難なく新潟県三条市から
北陸自動車道に乗ることができた。予定より30分多くかかったのは想定の内だ。
北陸道を30分ほど走ると早速雪の洗礼を受ける。

ドライブレコーダーから切り取り


東名高速だったら通行止めのレベル
北陸道はこれくらいは当たり前なのだろう。
雪に対しての対策が万全なので、ちょっとやそっとじゃ通行止めにはしない。それが北陸自動車道だ。
走行する車の規制も厳しく、全車パーキングエリアに入れてスタッドレスタイヤを装着しているか目視で確認もする。これくらいやらないと安全を守れないだろう。それでも雪道では事故がおきる。
私は上り線の走行になるが、自損事故を三件、下り線でも一件目撃した。

出発してから8時間。さすがにお腹すいたので石川県加賀市 尼御前サービスエリアでやっと今日初めての食事をとる。金沢カツカレー。1100円。


8時間半走ってまだ500km‥。
雪の影響で、予定よりだいぶ遅れている。

お腹を満たし、給油も完了。どこかで仮眠して、29日の朝に第1目的地に着けばいい。予定より遅れているが、そう、焦る旅ではないのだ。

北陸自動車道から若狭舞鶴自動車を走り、京都府福知山市で国道9号線に乗った。とりあえず仮眠を摂るためにローソンに入り、缶コーヒーとパンを買い、少し寝ることにした。

日付けも変わり29日。あと4時間くらいで最初の目的地に着くはずだ。雪は降ってないが、気温は-2℃。
路面凍結が怖い気温だ。兵庫県養父市を過ぎた辺りから山間部が本格的になり、いつくか峠越えをしなければならない。緊張が全身を包む。

しかし、この辺りの国道9号線の融雪設備は素晴らしく、山間部ほぼ全域に温水が吹き出していて、まったく走りに影響は無い。温泉も多い地域なので、その温水を利用しているのだろうか。おかげで安全に走ることが出来た。

そんなこんなで第1目的地の鳥取県倉吉市に到着した。まだ辺りは暗く、撮影するには早い。明るくなるまで、ここでまた仮眠だ。

旧国鉄倉吉線廃線跡 観光案内所

ここに車を停めて、10分くらい歩くと、目的の廃線跡がある。

FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR


ホームと線路が残り、この奥の方に竹藪があるらしい。転ばぬように、線路に沿って奥へ奥へと歩いていった。

FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR


FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR

やっと来たー! 旧国鉄倉吉線廃線跡! 
ここで気づいた廃線撮る難しさ💦
カメラを変え、レンズを変え、試行錯誤しながら
1時間撮りまくった。

CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM


CANON EOS RP/SAMYANG 14mm F2.8 ED AS IF UMC 


そして、さらに奥へ奥へと行くと、トンネルに突き当たった。普段は入れないが、中へ入る事が出来るツアーもあるらしい。

FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR


旧国鉄倉吉線廃線跡はこれで完了。
次なる目的地に向かうことにする。

こんどのポイントは、鳥取県境港市と島根県松江市を結ぶ、江島大橋だ。通称ベタ踏み坂と呼ばれている、ダイハツタントのCMで有名になったあの橋だ。
その橋を渡り、対岸の松江市側から望遠で撮った。450mmをさらにトリミング。
う〜ん‥600mmは欲しいところだ‥。

FUJIFILM X-T5/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM


ここでは、みぞれが降ってきたので10分ほどで撤収。次の目的地へ向かう。

島根県松江市沖泊海岸だ。

FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR
FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR

この透き通ったエメラルドブルーが美しい。
真夏にもう一度訪れたいと思った。

そして、駐車場の近くで見つけた岩穴。
弁慶の潮かき穴と言うらしい。

FUJIFILM X-T5/XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II


仮眠仮眠で、まともに寝てないせいか、長時間の運転のせいか、急に疲れと眠気が襲ってきた…。
とりあえず、ここを離れて境港市の水木しげるロードへ向かう。

やはり観光地。写真にはあまり写ってないけど人の多さは半端なかった。中でも、水木しげる記念館の前が1番混んでいた。どこかで食事したかったけど断念して、今夜の寝床へ向かう事にした。

この日は鳥取県米子市に宿を予約してある。
米子市でも撮りたいポイントがあって、ホテルにチェックインする前にそちらへ向かった。

米子駅前だんだん広場。ここに銀河鉄道999みたいなオブジェがあるらしい。それがこれだ。

FUJIFILM X-T5/XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II


しかしこれは、銀河鉄道999ではなく、宮沢賢治の銀河鉄道の夜がモチーフらしい。「山陰鉄道発祥の地」と宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をかけ合せたモニュメントだそうだ。


今夜の宿とモニュメント。

ホテルにチェックインしてシャワーを浴びて、缶ビールを一本飲んだところで、その日の記憶は消えていた。翌朝目覚めたのは6時。どうやら11時間眠ったらしい。

普段、朝食は摂らないが、東横インは朝食が無料で頂けるので、軽く朝ご飯を食べた。
そして、ここからは帰り足。その途中にも撮影したいところが待ち受けている。次に向かった場所は京都府伊根町。伊根と聞いただけでピンと来た人も居るだろう。そう、伊根の舟屋だ。

米子から国道9号線、山陰道に乗り、東へと走る。
途中、思い付きで、予定に無かった鳥取砂丘に寄ってみた。

FUJIFILM X-T5/XC16-50mm F3.5-5.6 OIS II

雲が多くて残念だったが、自然の雄大さを見ることができた。そしてここから3時間走ると、いよいよ伊根の舟屋だ。鳥取砂丘から伊根の舟屋までは、高速は無く、一般道での移動になる。のんびりと走って行こう。

ご当地のFMラジオを聴きながら走った3時間は、あっという間に過ぎ、この旅最後の目的地、伊根の舟屋群に着いた。


FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR
CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR
FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR


一通り定番を撮り終え、裏道を散策してみることにした。そこには、スナップ好きにはたまらない情緒が待っていた。

FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR
FUJIFILM X-T5/XF16-55mmF2.8 R LM WR
CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM


CANON EOS RP/EF70-300mm F4-5.6 IS II USM


これで今回の予定は全てクリアしたことになる。
ここから家まで10時間以上かかるだろう。あとは帰るだけだ、のんびりゆっくり帰路についた。


北陸道の尼御前サービスエリアで早めの夕食にしよう。唐揚げは裏切らない。安定の美味さ。笑

1200円


暗くなった高速道路を東へひた走る。
行く時と違って雪は無い。軽快に走る。
給油の為に寄ったサービスエリアで夜食のラーメンを食べた。富山ブラックである。魚介の香りが鼻をくすぐるが、食べるとそれほど魚介が主張することなくてよかった。私は魚介が強いラーメンは苦手なのだ。

1000円


さぁ、ここからはノンストップで家まで走ろう。五時間あれば家に着くだろう。三条燕インターで高速を降り、国道49号線で会津若松市まで走る。そこから国道294号線で西郷村まで行く。

帰宅したのは00時30分、31日の大晦日になっていた。約90時間の旅が無事終わり、走行距離は2033km
2024年最後のイベントが終了した。年明けは、ほぼ寝正月になるだろう。2025年は、少しゆっくりした写活の年にしたい。2024年は突っ走りすぎた。

これで私の2024年は終わりを迎えた。


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