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日本におけるダイバーシティ(多様性)の実現できても早くて2040年頃になる

ダイバーシティとは

非常に多くの事象を含んだ問題である「ダイバーシティ(多様性)」。
2022年の参議院選挙もダイバー選挙(ダイバーシティ選挙)と言われているくらい近年で最もホットな関心事の1つですよね。

ダイバーシティ(多様性)とは何であろうか??
ちょっと調べれば出てきます。

比較的わかりやすい特徴
表層的ダイバーシティ

  • 性別

  • 性的指向・性自認

  • 障害の有無

  • 年齢

  • 人種

  • 国籍

一見わかりにくい特徴
深層的ダイバーシティ

  • 価値観

  • 宗教

  • 経験

  • 嗜好

  • 第一言語

  • 受けてきた教育

  • コミュニケーションの取り方

これらの事柄について、全人類が認め合い、尊重し合えたらどんなに素敵なことでしょうか。

確実に世界平和が訪れるでしょう。

日本での現状

では、現実はどうでしょう?
皆が認め合え、尊重し合えるでしょうか?

直感的にそんなことはありえないと感じてしまいます。
それもそのはず、世界のトレンドは資本主義における自由競争の世の中です。

競争によって優劣がつくと、劣勢側は嫉妬という感情で相手を尊重することが出来なくなってしまうものです。

また、見た目が美しい、足が速い、計算が速いなど生物的に魅力がある人は競争する意識がなくても自然とモテてしまい嫉妬の対象になってしまいます。

競争とは共通のルールや価値観があることを前提とします。
ルールや価値観は文明と言っても過言ではないでしょう。

つまり、我々が文明を捨てない限り個体差や個性が存在する時点で優劣は付いてしまうものです。

よって、現実的なダイバーシティ(多様性)とは、全てにおいて認め合うのではなく、 出来るだけ

  • 認知はするけど干渉しない、

  • 肯定や賛同を求めない

が正解かと思っています。

色々な価値観があることを認めるということは、 ある意見を肯定する人と否定する人がいても良いということになります。

否定をして相手を攻撃するようなことは非難されるべき行為かと思いますが、 「意見を否定する」という行為は認めるべきです。
意見が異なるだけのことです。

ここで日本に目を向けると、日本のダイバーシティ(多様性)への発言は大半は幼稚なレベルに見えます。
日本でのダイバーシティといえば、 せいぜい

  • 性別

  • 性的指向

  • 性自認

  • 障害の有無

くらいであり、これらが大半を占めているように聞こえます。
少なからずメディアで報じられているのはこの3つばかり。

何が幼稚かというと、
これらの問題をアピールする人たちは、 自分たちの意見を肯定させようと熱く語りすぎており、 共有を通り越しすでに 価値観 / 指向 / 嗜好の押し付けになっているからです。

主語を大きくしてレアケースの経験をあたかも世間一般的に起きている事象かのように話すこととか、 相手が肯定しないとムキになるとか、押し付けの行為はダイバーシティ(多様性)実現の推進とは違いますし、もはや差別行為です。

不幸話や理不尽な経験を聞くと同情はしますが、誰だってそのような経験やコンプレックスはあります。
健常者や性的ノーマルな人間が全員幸せで、理不尽な経験が無いなんてことはあり得ない。

各自努力をして出来るだけ自分が生きやすい環境にする・合わせる・勝ち取るというのが大前提ではないでしょうか。

色々なこと意見、経験を発信することは良いと思いますが、 個人の不快な気持ちを認めてもらうことを通り越して、公共化しようと思っていることが幼稚だと感じます。

そもそも、人間は自分の生活に大きく影響しない概念・事象については、 「うんうん、わかるー。大変だよね。」
または
「へぇー、そうなんだー。初めて知った!」
と思うだけで特に何もアクションしないのが普通です。

皆は、仕事もある、勉強もしたい、恋愛もしたい、家族と遊びたい、ゲームもしたい、趣味もしたいなど欲求が多い中で生活しており 自分に関係ない事象に対してアクションはなかなかしないですよね。
マイノリティのレアケースについては尚更です。

やはり人間は生い立ちや、思春期に受けた影響が人格形成や思考に大きく影響します。 つまり、先生、親を筆頭とした身近な大人の考えを結構踏襲してしまいます。 この踏襲した考えを変えるには相当なデメリットがある場合に限ります。

理由は簡単。

価値観を変えるということはお金も時間も必要であり、そして交友関係も変わってしまう可能性があります。
ですので、考えや行動を変えないほうが「楽」だからです。

それが理由。

とはいえ、ある種のムーブメントを起こさないと経済が動かないので 政府や大手企業などの外的要因によって社会通念や価値観のトレンドは変わります。

新しい政府や大企業が発信するムーブメントは残念ながお金のために起こります。 そういった大人の事情があるということはよく理解したほうが良いです。
eco、サステナブル、地球温暖化、、、その類の話です。

いつ実現できるのか?出来ないのか?

そろろろタイトルの内容に戻ります。

世の中で影響を与える世代は子育てや若年層を育成できる40代、50代です。 人間は学生時代までに受けた影響、生きた時代を背景に人格が形成され、 その人達が世の中に影響を与えるくらいの実行力をもてる40代までになるまで20年かかります。

ですので、流行やムーブメントが完全に浸透するまで20年かかります。
流行が20年周期で繰り返されるのも同じ理屈です。

2020年代前半がダイバーシティ(多様性)が声高に発信され出したのでその時に大学生くらい人材が成熟期を迎えるのが2040年頃。

その頃には古い体質の老害政治家も引退しているだろうし、 その頃の成熟期人材のおかげで今よりもダイバーシティが当然の設備・制度が前提に世の中を設計できる時代になるでしょう。

ただし、その時のダイバーシティとは何か、それはわかりません。

集団行動、同調圧力、出る杭は打つことが大好きな日本人ですから、 世界レベルではなく、日本独自のダイバーシティ(多様性)となっていることでしょう。

今ここで言えることは、

  • ダイバーシティとしての設備・制度が整い出すのは早くても2040年頃

  • 不快な思いを公共化しないこと

  • マイノリティを排除しようとしない

  • 肯定も否定も認める

  • ダイバーシティに理解がある政治家が派閥の長になるまで待つ

というのが私なりのまとめです。
日本のダイバーシティが世界レベルの内容になることを願うばかりです。


それでは。


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