「あたりまえ」に真心を込めて。信頼つかむお仕事マイルール|フォトクリエイト「教えて!フォトクリエイトの撮影」
2019年にフォトクリエイトに入社し、2020年からスクール販売サービス「スナップスナップ」を広く展開する営業担当として、現在はフォトグラファーと「スナップスナップ」をより良いサービスとするメンバーとして活躍中の西村玲実那さん。
時間のメリハリを大事にしてお仕事をこなす西村さんは、社内からはもちろん、お取引先の幼稚園・保育園・こども園などの先生やフォトグラファーからも信頼されています。
そんな西村さんに、「スナップスナップ」で“大切にしていること”を語ってもらいました。
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まず、スクール写真販売サービスの「スナップスナップ」はどんなサービスですか?
西村さん
「スナップスナップ」はお取引先、特に幼稚園や保育園、学校などいわゆるスクール写真領域でおこなわれる行事の写真を、いつでも閲覧と購入ができるサービスです。略して「スナスナ」と呼ばれたりしています。
一番の魅力は、掲載された写真が半永久的*に見られること。
大きなイベントの時にフォトグラファーが撮った写真だけではなく、普段先生が撮影した写真も掲載することもできるので、家にいないときにお子さまがどんな表情で過ごしているのか、保護者の方が見ることができます。
もちろん「ECサイト」ではあるんですが、写真を通じて「家族」と「学校」と「先生」をつなぐサービスとして、たくさん活用していただいています。
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「スナップスナップ」に関わる部署で、西村さんはどんなお仕事を?
西村さん
わたしは幼稚園や保育園、こども園といった幼保関連の営業を担当していました。
お取引先にスナップスナップを導入していただいたら、イベントや日常保育にフォトグラファーがお伺いして、その写真も「スナップスナップ」に掲載・販売しています。
わたしの役割は、お取引先に定期的に連絡をして毎年恒例の撮影の確認をし、撮影していないイベントがあれば、撮影の提案をすること。
新規営業のチームとはまた違って、「スナップスナップ」を安定的に使用していただきながらもより良いサービスにするにはどうしたらよいか、というところを担っていました。
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そして今は異動されたとお聞きしました。
西村さん
はい。今年度の4月からプロフォト部に異動し、新しいお仕事をしています。
今はスナップスナップに関わる撮影において、フォトグラファーにご依頼したり、撮影するイベントのアサイン(ご依頼後の割り振りなど)をしたり、撮影フォトグラファーを社内のメンバーと調整したりすることなどが、主な役割です。
営業ではなくなりましたが「スナップスナップ」に携わっているというところは変わらず。
今までの経験で年間の流れもわかるので、イメージしやすく業務がおこなえています。
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「スナップスナップ」に携わって、一番大変だったことは?
西村さん
マルチタスクで、いろんな確認業務があることですね。それを全て管理をしなきゃいけなくて、最初は本当に混乱しました。
それぞれのお取引先で特徴もちがうので、撮影ルールの確認を細かく管理して、コミュニケーションをとる時もルールを間違えないようにする必要があります。
たとえば、保育が第一優先のなかで「写真は最低限でいい」というお取引先の園もあれば、お子さまの思い出を残すことに、強いこだわりをもっているお取引先の園もある。
でもスナップスナップは、「ていねい」かつ「柔軟」に寄り添いながら、お子さまの思い出を残すお手伝いをすることを強みにしています。
すべてのご要望に応きることはできない時もありますが、
「こうしてほしい」にピタッとハマった提案ができた時は、「よしっ!」となりますね。
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お話を聞いていると大変さを乗り越えたのがよく伝わります。お仕事で心がけていることは?
西村さん
まずはとにかく、レスポンスを早くすること。
シンプルですけど、それが信頼につながると思います。
「ああ、ちゃんと気にしてくれているんだな」っていう印象は持っていただけると思います。
あたりまえのことを、あたりまえにやる。
ということですかね。
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西村さんの考える、「あたりまえ」って、具体的にどんなことですか?
西村さん
同じミスをしない、なにかトラブルが起きたらすぐ連絡する、24時間以内に必ず返信する……。
あとは現場のフォトグラファーが撮影時に「聞いていませんでした」という状態になると、お取引先が一番不信感を抱いてしまうので、情報をきちんと共有することはすごく心がけています。
わたしも最初からできたわけではなくて、意識するようになってできるようになりました。
さらに慣れてくれば、誰かに相談する前に自分で解決できることが増えるのでお仕事のスピードが上がりました。
こうして「あたりまえを、あたりまえに」できるようになったことで、お取引先との関係性もすごくよくなってお仕事がしやすくなりました。
そこから「より徹底しよう」というマインドになって、いいサイクルになっていたんだと思います。
──
この5年間で、うれしかったことは?
西村さん
わりと最近なんですが、異動が決まって担当変更のあいさつをした時に、お取引先の園からお花をいただいたんです。
「担当でよかった」という言葉と共に、前も担当が代わったことがあったけど、「お花を用意したのは、西村さんがはじめて」と言っていただきました。
ちゃんとていねいに対応してきてよかったなと思ったし、ただのお取引先という関係ではなく、お互いにパートナーになっていたんだなと感じました。
──
すごく信頼されていたんですね。
西村さん
信頼という面では、お取引先の園にとって、自分だけでなくフォトグラファーの評判もすごく高くて、うれしい声をよくもらいます。
おもしろかったのが、あるお取引先の園の卒園式のアルバムに「おもしろい先生ランキング」というのがあって、ベスト3にフォトグラファーの名前が入っていて(笑)。
それだけお子さまに慕われて安心してもらえているんだな、と。わたしまでほっこりした気持ちになりました。
「将来、カメラマンになりたい」と言ってくれているお子さまもいるみたいなので、フォトクリエイトのフォトグラファーになってほしいですね!
──
スナップスナップのお仕事に関わって、よかったなと感じることはありますか?
西村さん
ひとつ、すごく印象的なエピソードがあって。
自分が担当する園の保護者の方から「登園シーンの写真を撮ってもらえてすごくうれしかった」というお声があったんですよ。
特に大きなイベントがあるわけではない日常保育の撮影だったのですが、
というメッセージをいただいて、すごく感動してしまって。
ほかの人が見たら、ただ道を歩いている写真かもしれない。
だけど、親の目から見ると特別な1枚だったりする。
お子さまの成長ってあっという間で、「その一瞬を残す」というとても価値のあることに携わっているんだな、と。
その分、責任も重大なので、気を引き締めていきたいですね。
──
写真業界を取りまく環境で変化を感じることはありますか?
西村さん
この「スナップスナップ」は、リリースした2006年当初はすごく画期的なサービスでした。
「WEBで写真を販売する」ということが先進的であった反面、お取引先にとってはプライバシーにも配慮しなければならないので、新しいものを取り入れることに慎重になることも、もちろんあります。
それでも、「スナップスナップ」は“信頼”をつかみながらここまで地道に成長してきました。
そのような中、積み重ねてきた信頼はもちろん大事なのですが、近年はほかのサービスの台頭により、スナップスナップも今まで以上にお客さまに価値を提供しなきゃと思っています。
たくさんの写真を掲載しているので、
写真を探すサポートとして「かお検索」を搭載したり、
フォトグラファーが1つの園を担当する「かかりつけ」制度をスタートさせたりなど、
新しいチャレンジをしていますが、まだまだチャレンジしたいことがたくさんあります。
それこそInstagramに思わずあげたくなるような写真であふれるサービスでもありたいと思っているので、ぜひそのような写真を撮ります!という方はぜひ、年齢問わずご連絡お待ちしています!
──
最後になりますが、西村さんが今後スクール写真で描きたい未来は?
西村さん
なんだろう。むずかしいですね……。
スナップスナップって今や電気とか水道とかみたいにあってあたりまえという存在になりつつあると思うんです。
その象徴として、半永久的に写真を見れていつでも購入できる*という特長があります。
あたりまえのようだけど、それってとっても価値があることだと思うんですよね。
でも、そのことを知っているお客さまは少数で、卒園・卒業したらそのまま見なくなってしまうことが多いんです。
なので、これからはお子さまが歳を重ねて、成人式や、結婚式の時に振り返ったり使ってもらったりして、人の一生に寄り添えるサービスでありたい。
誰でも思いつくことではあるんですけど、これが意外と難しい(笑)。
なので、これをどうやって実現していくかを考えて行動していくことが、今のわたしの宿題ですね。
謙遜なのか、「特別なことは、なにもしていない」と話す西村さんでしたが、
続けることって、意外とむずかしいこと。
どんなに長い付き合いになっても、
“あたりまえ”を徹底することが、信頼関係に直結する。
お仕事のみならず、日常の人間関係を構築する上でも大事なことを筆者も改めて教えてもらうことができました。
西村さん、素敵なお話をありがとうございました!
*半永久的:フォトクリエイトは全ての写真データを残している企業であり、企業として存続する限り、写真データは残るという意味。
*半永久的に見れていつでも購入できる:購入期限内での注文を推奨しているものの、購入期限を過ぎた写真も期限内よりは割高だが購入することが可能(一部購入不可イベントもあり)
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