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【レビュー】TWSという言葉すら知らなかった人がTE-BD21j使ってみた

この前初めてTWS(完全ワイヤレスイヤホン)を買ってみたのでレビューします。
以前は「無線は音が悪い」というイメージがどうしてもあって、有線のイヤホンをあえて使っていたのですが、スマートフォンにイヤホンジャックが非搭載になってからは必然的に無線のものしか選べず、↓のものを使っていました。

このオーディオテクニカの「330XBT」はBluetooth接続ですが左右のイヤホンは繋がっていて、首にかけるタイプでした。
元々激しいロックが好きなので、低音強調をウリにしているこのイヤホンは「音質云々とかいいから、ゴリゴリの低音と音圧で押し切る」みたいなタイプのイヤホンです。まぁこれはこれで満足していたんですけどね。
最近この「330XBT」の調子が悪く、すぐ電源が切れたりペアリングが解除されたりという不可思議な現象が起きていたので、今考えるなら完全ワイヤレスかなと思って検討を始めました。

購入したのはAVIOT TE-BD21j

TWSを購入しようという中で、かなり色々な製品を比較しました。
条件として考えたのは
・価格が1~2万円(安すぎてもアレだろうし、高いと紛失時凹むから)
・音質重視
・ノイズキャンセルは不要
でした。そうすると3つまで絞れたんですよね。

まずはオーディオテクニカ。
この前まで使っていた「330XBT」と同じSOLID BASSシリーズで、違和感なく移行できるかなと思ったんですが、店頭で実機を見たところ本体がとても大きく、見た目もグッと来なかったのもあって見送りました。

次にソニーのEXTRA BASSシリーズ。
ソニーはカメラでは大好きなメーカーなのですが、オーディオ部門では大絶賛という感じでもありませんでした。高級志向なところもありましたし、このXB700もチープな見た目で所有欲を擽られなかったので見送りました。

そして最後にAVIOTの「TE-DB21j」です。
AVIOTというブランドは聞いたことがなかったのですが、日本のかなり若い会社の製品なんですね。日本のアーティストと派手にコラボしていて、店頭でも広角宣伝費にお金かけてるな…という印象でした。
ネットのレビュー記事などを読むとかなり評価が高く、たまには低音ゴリゴリじゃない音楽生活を送るのもいいな、と思いその中でも評価が高かった「TE-BD21j」にすることにしました。

いざ、開封

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パッケージは光沢のあるシンプルなもの。
このモデルは東京スカパラダイスオーケストラが広告していて、そちらが前面に出ているパッケージのものもありましたが、敢えて見た目がシンプルな方を選択しました。

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開けてびっくり、製品仕様や特徴などが書いてあるのかと思ったら、イメージ写真でした。しかも東京スカパラダイスオーケストラではない。
メーカーの意図するところがまったく分かりませんが、なぜかとても心が引き込まれました。やるじゃないか…こういうのはオーディオテクニカやソニーでは絶対にやらないでしょうね。やったとしても日本人ではない。
付属品はポーチ、USB-Cケーブルなど定番のものですが、フォームタイプのイヤーピースも付属しているのは珍しいですね。

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最初の印象はやはり・・・

ペアリング等の初期設定を済ませて、いざ再生。
第一印象は「まぁこんなもんか…」でした。確かに中音域がしっかりしていて、各音が分離して正しく聞こえますので、あっさりさっぱりとした高音質ではあります。
ただ、低音がウリの製品ではないのもありますが、やや物足りなさを感じたというのが正直なところです。

専用アプリ「SOUND XXX」でイコライザーをいじる

AVIOTには専用アプリ「SOUND XXX」があります。
ペアリングしたイヤホンにイコライザー機能を提供したり、GPSでイヤホンの現在位置を記録して、万が一紛失した際にどこにあるのかが分かったりします。
しかしこのアプリは使い勝手があまりよくないですね。少なくとももう少し接続を安定させてほしいです。

さっそくこのイコライザー機能で自分好みにカスタマイズ。するとどうでしょう、フラットな状態のしっかりした中音域はそのままに、ずっしりした低音を効かせることで、無理やり自分好みにしたという感じでした。この時は。

これ、エイジングして初めて完成するやつだ

TE-BD21jを使い始めて2週間くらい経った時です。
通勤は片道1時間以上かかるため、合計30時間くらいエイジングした後になりますが、元からの中音域と調整した低音がより仲良くなったというか、音圧があるのに潰れないという理想の高音質に変わりました。そう、完全ワイヤレスでこういう音を聞きたかったんだよ!という気持ちです。

1万円台半ばという価格は決して安いものではないですが、TWSどうしようかなと考えている方、音質重視の場合は少なくとも後悔はしない逸品ですよ。

Yuz.



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