「表現すること」(2)
こんにちは。フォトセラピーのAkiです。
「表現すること1」の続きです。
前回は自己表現の大切さ、とりわけ非言語による手段、アートを使った表現についておはなししました。言葉を使わない表現は、未知で得体の知れない言葉にならないできない思いを解放してくれます。
訳の分からないネガティブでもポジティブでもない思いに気付かせてくれる、不思議な力があります。
私もセルフ・アートセラピーを何度も体験して実感しました。そのアートの中で写真を使ったときに最も自己回復の効果を感じたので、今フォトセラピストとして活動をしているのですが。
表現アート・セラピーのパイオニアであるナタリー・ロジャーズ氏の著書「表現アートセラピー」は私がフォトセラピーを習得するときに読んだ本の中で深く感動した書籍の一つですが、その中にもこう書かれています。
『自分をリラックスさせ、表現し、解放するためにアートを使います。
そして象徴的、隠喩的なメッセージから何かを汲み取って洞察を得ることができます。
メッセージを受け取るための時間をとれば、作品は私たちに語り返してくれます。』
「アート」というとなんだか近寄りがたい、特別なもののように聞こえるかもしれませんが、そのようなことはありません。
芸術性の高い、又は技術レベルの高い立派な作品を作ろうということではありませんから、その必要は全くありません。
そうした考えに捕らわれることなく、自由に創りたいものをつくります。
「その表現の中に於いて」自由なのです。
その中にこそ見えてくる自分の本当の姿、本当の思いがあります。
あなたの作ったものは、あなたに何を語りかけてくれるでしょう・・・。
参考文献:「表現アートセラピー」ナタリー・ロジャーズ著/ 小野京子・坂田裕子訳