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落下、そして、前世

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「そして自分のからだがいま、燐の火のような青い美しいひかりになって、静かに燃えているのを見ました」


宮沢賢治・よだかの星

このお話は幼いころにも一度読んだけれど、なにがなんだかさっぱりだった。宮沢賢治よりも、ルドルフとイッパイアッテナのほうをたくさん読んでいた思い出。
でも、いま改めて読んでみるとなぜだろうか。ひどいはなしだ、ひどいはなしだが、ひどく突き刺さるものがあった。
読んですぐにこの創作をしようと思った。


高く、高く、どこまでものぼるよだか。

月にも差し掛かろうか、もっともっと上まで。

凍りつくはねも、突き刺さる霜も、なにもかもふりはらって。


そうしてよだかは星になりました。


よだかは逃げたかったのだろうか。どこかへたどり着きたかったのだろうか。誰かと一緒にいられたらそれでよかったのだろうか。


そんなよだかに思いを馳せつつつくりました。


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