PSEで「物静かな風景」
夏も飽き飽きしてきた8月末、少しだけ勘違いかもしれないが、秋の風を感じたときに、作ってみた色彩です。
基本の印象は、ローコントラストで低彩度、色彩が押しつけがましく雄弁になったり、階調が目立ち過ぎることを極力避けています。
最初にオリジナルPS(物静かな風景)とPS=オートの差をご覧下さい。WBは全て太陽光です。
上がオリジナルPSで下がオートです
オリジナルPS「物静かな風景」の構造です
PSEの中で「特定色」のタブしか使っていません。
ベースのPSは「ニュートラル」です。特徴としては、階調はフラット気味で色彩の強調は無く、やや地味な印象のPSです。
7色の個々の設定はあまり重要ではなく、全ての色相で、高彩度部分の彩度を下げて、低彩度部分の色彩には影響しないようにセットしています。黄緑は少しだけ青方向に色彩を回転させ、青は少しシアンに回転させています。
カラーサークル内の影響範囲を示す扇型と、特定色のトーンカーブについて
〇扇型の外側は高彩度で中心に近づくと彩度が下がります。円の回転方向は色相の変化を表します。上のような図では、色飽和近くの交際度な「赤」を影響範囲に加え、人肌にちかい低彩度には影響を与えないことを示しています。
今回のPSでは彩度を-10〜-15程度とし、前出のように青と黄緑の色相を回転させています
〇カラーサークル横の縦長のスライダーは、設定した変更数値が最も大きく影響を与える、輝度の影響範囲を決めています。全て真ん中付近としています。現状では最明部最暗部ではほぼ変化しません。
色相彩度、輝度の影響範囲はともに指定したポイントで最も指定値の影響を受け、影響範囲周辺に近くなるほど変化しなくなります
〇PSEにはトーンカーブが2カ所にあって、「基本」と「特定色」のタブに含まれています。「基本」のトーンカーブは階調変化に伴い彩度も変化します。今回は使っていません。
基本的に暗部を少し明るく明部を少し暗くですが、カーブの端は移動させていません。中間の変化が大きく明るさの印象を左右するので、少しだけの調整です。
低彩度部分、ハイライトに近い部分、シャドウに近い部分の色彩はほぼ変化しません。ハイライトから少し暗いエリアと、潰れてはいない暗部で、階調は大きく影響を受けています。結果的に大幅な低彩度低コントラストになっていますが、写真としての違和感は少ないと思います。高彩度高コントラストになれた目と脳を少しリラックスさせてみてください。
以下のリンクから、編集可能なPSFがダウンロード出来ます。個人での利用に制限はありませんので、ご自由にお楽しみください。
以下はこのPSで現像したお気に入りの写真です