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【星野のお仕事】1つのイベントをつくるまで~梅香るアフタヌーンティー編~②


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前回、リゾナーレ熱海で行っているイベント「梅香るアフタヌーンティー」の企画者として、いろいろな思いがあるんですよ~というお話をさせていただきました。

今回は企画内容の前に、どうして梅をテーマとしたイベントを行っているのかというところからお話をしたいと思います。

熱海と梅

熱海には、明治19年に開園した「熱海梅園」があります。
熱海の温かい気候のおかげで、冬には「日本一早咲きの梅」が、秋には「日本一遅い紅葉」を楽しむことができる場所として有名です。

この時期で、花を連想させるものといえば「桜」を思い浮かべる人が多いと思います。
確かに熱海でも早咲きの桜を楽しむことができるので、イベントにするには「そっちのほうがいいじゃん!」となるかもしれません。

しかし、この季節といえばこれ!がイメージがしやすいものを使用したイベントなどに関しては「他でもすでに行われている」ことが非常に多いです。

例えば、スターバックスに行くと桜のフラペチーノがあり、コンビニでも桜のスイーツがたくさん出回っているのを見かけることと思います。

それだけたくさんあると、せっかくイベントを開催したとしても「よくある桜のイベントの1つ」という状況になってしまいます。

そうなってしまうと、僕らとしては「せっかく作ったのに…」と残念な思いになってしまうかもしれません。
そこで、この時期のイメージがつきやすい「桜」ではなく、熱海にゆかりのある「梅の花」に注目しました。

リゾナーレ熱海に来てくださったゲストに「梅の魅力」を体験していただけるイベントを開催できれば、熱海という土地の魅力を伝えつつ、季節感を伝えることができるため、ほかの場所では体験できないイベントになる!という思いから、梅を使用したイベントが行われるようになりました。

梅を知ろう

「梅」といわれると、梅干しなど食べ物としての酸っぱい梅のイメージが強いと思います。

梅には食用で使われる「実梅」として栽培される品種と、鑑賞用で花を楽しむ「花梅」に分けられます。(その両方の性質をもつものもあるようです)

その中でも「野梅系」「緋梅系」「豊後系」に分類され、さらにそこから「一重」「八重」と花びらの形・大きさが分かれ、それらが咲く時期によって「早咲き」「中咲き」「遅咲き」と分かれており、とても多くの種類が存在しています。

実際に去年、熱海梅園で見ることができた梅たちをほんの一部ご紹介します。

梅といえばこのイメージの方多いのではないでしょうか?
白く大きい花びらに、先端の黄色いおしべが特徴。
花びらがふんわりとしていて、ドレスのような姿がとても美しいです。
濃い紅色が特徴の梅。
花びらの色もそうですが、おしべの色が1つ目の種類と大きく違ったりと、
種類によって見せる顔が全く異なります。
温かさを感じさせ、華やかな気持ちにさせてくれます。

そして、最後に僕がお気に入りの梅をご紹介します。

「おもいのまま」photo by Ken

「おもいのまま」という品種の梅です。
合成ではなく、自然に咲いている状態でピンクと白の2色が1つの花びらに混在している、とてもユニークな梅です。

諸説ありますが、名前のとおり梅自身が「思いのまま」に咲く様から名づけられたと言われております。
写真のようにきれいに2色に分かれているものもあれば、ピンクだけのものや白だけのものなど、本当に思いのままに咲いていました。

これを見たとき、とても自然のものとは思えず見とれてしまったことを今でも鮮明に覚えています。

このように、梅というのは品種によって見せる顔が全く異なり、桜とはまた違う良さを感じさせてくれるので、今となっては非常にお気に入りの花となりました。


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こちらでも梅について紹介をしています。よろしければご覧ください!


知るほど面白い、梅の魅力

素人ながらに調べた知識で語らせていただきましたが、ほかにも様々な種類の梅があり、それぞれに特徴があるため非常に面白いです。
皆様にもぜひ、その美しさを直接ご覧いただければと思います。

熱海梅園では現在「熱海梅園梅まつり」を開催しており、すでに多くの花が見ごろを迎えているようです。

僕が携わった「梅香るアフタヌーンティー」は、そんな熱海梅園に咲く梅たちをイメージした、様々なスイーツを楽しむことができるイベントに仕立てました。

次回は、こだわりをたくさん詰め込んだスイーツたちを、1つ1つご紹介していきたいと思います。

お楽しみに


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