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技適ラベルが無い無線機を使用した開局申請

昔々に開局申請していたアマチュア無線局もずっと使用していなかったけれど使う機会が訪れそうな予感があり再度開局申請することに。

無線機は日本マランツの144/430MHz帯FM ツインバンドハンディートランシーバー C550

開局申請手続きを調べていると、新しい規格での技術基準適合証明を受けている必要があるようで、C550では開局できないと思ったところJARDの保証可能機器リストに記載されていることが判明、JARDの基本保証業務を利用してC550でも開局申請できそう。

https://www.jard.or.jp/warranty/kihondata/hosho-list.pdf

新スプリアス規格で技術基準適合証明を受けていない無線機が1台でも含まれる場合、 並びに設置場所や移動範囲を変更する場合はアマチュア局の保証手続きが必要です。

JARD

開局申請手続きとして今回は総務省「電波利用 電子申請・届出システム Lite」を使用した電子申請をすることに、ざっくりした流れは以下のとおり

開局の流れ

  1. 「電波利用 電子申請・届出システム Lite」ID申請

  2. 「電波利用 電子申請・届出システム Lite」の申請で必要情報を入力した申請・届出情報を保存する機能を使用して保存情報を作成(情報を保持したxmlファイルを圧縮したzipファイル)

  3. JARDの基本保証のお申込み※ここで上記で作成したzipファイルを使用

  4. JARDに保証料の振り込み

  5. 電波利用 電子申請・届出システム Lite」で開局申請を行う、申請の際にJARDから送られてきた保証書を添付して申請。

  6. 申請料を納付

  7. 免許状を受領


「電波利用 電子申請・届出システム Lite」ID申請

無線従事者免許証の番号や基本的な個人情報を入力して申請するだけです。
IDと初期パスワードは1週間程度で郵送で送られてきました。


「電波利用 電子申請・届出システム Lite」開局申請(申請・届出情報ファイルの作成)

動作環境

どのサイトでもよくあるのですが推奨環境OSにはMacは含まれておらずブラウザもSafariは推奨環境に含まれていない。ここでの推奨環境とは総務省が動作確認をしたかどうかということらしい。

今回は基本的にMac OSでSafariを使用して申請、ただし申請・届出情報ファイル(zip)をダウンロードするとデフォルトのSafari設定では解凍してしまうので環境設定から自動解凍しないように設定しておく。

申請書

宛先を選択すると担当部課が表示されるが申請者にたいして何の意味があるのか不明。システム処理する上で必要であってみ画面に表示する必要が感じられない。

事項書及び工事設計書

・操作手順書 (PDF)の画面にも説明がないしJARDの説明にもないがい
「ライトユーザ(空中線電力が50W以下の適合表示無線設備のみを使用する移動するアマチュア局を開設・運用する個人の方)の入力項目のみ表示」にチェックを入れてはいけない。
チェック技的番号がある器機前提になってしまい必要な情報が入力できなくなる。

工事設計書情報

・装置の区分について申請画面に説明がない※操作手順書には装置の番号(何台目の無線機であるか)と説明がある。何台目かの番号であるなら”区分”と表記はおかしい。
・”適合表示無線設備の使用”にチェックを入れてはいけない。
・JARDの説明では必須項目のみを入力とあるが工事設計情報は必須になっていない。が、追加を選ぶと必須項目がある。
・電波の形式はC550の操作説明書F3と記載があるが旧形式番号で新形式番号はF3E
・変調方式はこちらも説明書に記載がありリアクタンス変調

保存・送信

”入力内容を保存”ボタンをクリックして申請・届出情報を保存する機能を使用して保存情報を作成(情報を保持したxmlファイルを圧縮したzipファイル)をダウンロードする。

”送信”ボタンはクリックしない!!


アマチュア局保証(基本保証 / スプリアス確認保証)

基本保証(開設・変更・増設・取替)の手続きを行う
基本保証の申し込み手順

STEP1

既に完了

STEP2

・以下のリストに記載されているJARL登録番号を入力

https://www.jard.or.jp/warranty/spudata/spu_list.pdf

・Safariの場合郵便番号の表示幅がおかしい、確認画面でも値は入力されているが表示が切れている。
・Safariだと住所欄で全角で”ー”ハイフンを入力してもエラーになる。全角ハイフンではなく丁目、番地、号で入力
・RFCに定義されている+をしようしたメールアドレスは使用できない

STEP3

STEP1の電波利用 電子申請・届出システム Liteで作成した申請・届出情報を保存する機能を使用して保存情報(情報を保持したxmlファイルを圧縮したzipファイル)をアップロードする。

STEP4

保証料の振込

振込完了の通知もなくひたすら待ち続け10日後に無事、保証書(pdf)がメールにて送信されてきました。

「電波利用 電子申請・届出システム Lite」開局申請(申請)

申請

保存情報を読み込み直し、工事設計情報入力画面で添付書類を追加することができるのでここでJARDから送られてきた保証書を添付し先にすすみ申請情報を送信ボタンをクリックして申請。

審査待ち(申請受付)

11日目に申請受付・申請手数料納付手続の依頼メールを受信

手数料納付

ペイジー(Pay-easy)で支払うらしい、対応していない金融機関しか使っていなかった場合はどうするのだろうか。
幸いにも使える金融機関だったので納付、金額はペイジー支払い画面に表示されたのでよかった。納付額:2,900円

審査完了

手数料納付二日後、審査完了メールを受信、納付も審査対象?なんか違和感を感じる。

無線免許状受領

郵便局の再配送をしてもらい27日目に無事受領


手続きを終えて

・JARDの基本認証を行う際に波利用 電子申請・届出システム Liteで作成した保存情報(xmlを圧縮したzipファイル)を利用するのが謎、この保存情報は本来JARDで使用する目的ではないはずで入力の手間を省くこと考慮してなのかなにが目的なのか・・・この手続きがあるおかげで当初申請に悩みました。
・やはり一番分かりにくいのが工事設計情報の入力でしょうか、古い機械の場合操作説明書に記載されている仕様内容をそのまま記入しようとしても改訂され区分やコードが当時とは異なっていたり素人には中々用語が分からず苦労しました。
・開局申請手続きは3〜4週間ほどかかると説明がありましたが実際は2週間程度でした。

ま、とりあえず申請が完了してなにより。

おまけ

JARDから届いた「【アマチュア無線保証】保証完了のおしらせ」メールの最後には今回保証した無線機を1ヶ月程度運用したらその結果を報告する旨の記載があるので忘れないようにしないとな。

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