森のウシカメムシ
虫を撮っていると人社会の身勝手さを見ることになります
なにも宅地開発のような大掛かりな自然破壊の様を
言っているのではありません
(それもありますが)
近所の公園や緑地にある草地さえ
刈り払うならまだしも除草剤を撒く人がいます
新築の家々では土の上に
コンクリートやボードや人工芝を敷き詰めて
生き物の生活の場を奪っています
言い方を替えるなら
人は家づくりにおいて
またそこでの生活において
木や草や土を遠ざけ
つまりは「庭」を求めなくなったのです
その結果生き物の居場所は
住宅街でこそ失われていくのです
この1年半
もっぱら近所で虫を探してきましたが
そんなわけで
今年は森や山まで足を延ばすことが増えそうです
写真は森の木柵にいたウシカメムシ
見るからに力が強そうなずんぐりとした体型
こんなにトゲが太く突き出たカメムシは他にはおらず
一度見たいと思っていたところでした
ところが実際のウシカメムシは10ミリに満たない
豆粒ほどの大きさ
我ながらよく気づいたものです
この時期カメムシも越冬態勢にあるはずですが
この日やや気温が上がったせいか
木柵の上まで出てきたものと思われます
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