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鳥を撮る


ヒヨドリと梅, Nikon Coolpix P610, 2021年2月

 鳥というのは難しい被写体の一つで、大きさの割になかなか近寄れないし、飛翔すれば速度も速い。どうしても超望遠を多用することになる。コンパクトデジタルのP610の望遠端258mmにて。35mm判換算1440mm。強力な手振れ防止ジャイロのおかげで手持ちで撮ることができた。


オオワシ, Olympus E620, 150mm F7.1, 2014年4月

 動物園で逃げない鳥を撮ればそこまでの長焦点はいらない。フォーサーズのE620のキットズームにて、150mmは35mm判換算300mm。背景にうるさい多線ボケが出てしまった。


マガモ(山中湖), Nikon Coolpix P610, 2021年4月

 割と近くへ寄ってきた鴨。64.5mm(35mm判換算360mm)。


ホシハジロ(富津), Nikon Coolpix P610, 2021年12月

 割と遠くにいた鴨。309.6mm(35mm判換算1728mm 電子ズーム併用)。センサーが小さいので画質は落ちるが、こんな焦点距離まで伸ばすのはフルサイズでは不可能に近い。所有機材の中ではP610が鳥撮影には最も適しているようだ。


カルガモ, Sony α7, TAMRON SP 500mm F8, 2023年5月

 公園の池を泳ぐカルガモ。この日は手振れ防止機能の無い初代α7で500mm手持ち撮影に挑戦というテーマで撮っていた。反射望遠は焦点距離の割に極めて小型軽量である。すでに夕方近く暗くなっていく時間帯で、ISO20000まで上げて、それでもシャッターは1/60秒。池の柵に委託して、焦点はやや甘いが写し止めることは可能という結果に。


カルガモ, Sony α7, TAMRON SP 500mm F8, 2023年5月

 止まった鳥ならビューファインダーの拡大で焦点合わせは容易になる。少し明るいところへ出てきてくれたので、シャッターは1/200秒。狙ったわけではないが反射望遠のリングボケが出ている。青い翼鏡が鮮やか。


青鷺, Sony α7, TAMRON SP 500mm F8, 2023年5月

 アオサギは鴨類よりは大きくて撮りやすい。


青鷺, Olympus E620, Nikkor ED 300mm F4.5, 2023年6月

 こちらはフォーサーズで300mm。35mm判換算600mmとなる。流石にNikkor EDの画質は鮮鋭で反射望遠とは明らかに異なる。鳥を専門的に撮る方々が巨大白レンズを(カモフラージュテープを巻いて)使うのは納得できる。あの手のレンズは下手をすると乗用車が買える値段ではあるが。


雉鳩, Sony α7, Sigma Mirror-Telephoto 600mm F8, 2024年10月

 キジバトは近距離に来ることが多いので大きく見えるが、実際には鴨類よりだいぶん小ぶりである。距離は15メートルほどだが600mmでもアップにはならなかった。


白梅とメジロ, Sony α7, Micro-Nikkor 105mm F4, 2024年2月

 この時は花を撮っていて鳥を撮るつもりはなく、望遠レンズの持ち合わせがなかった。PC上で6倍ほどに拡大。


青鷺(琵琶湖), 2023年8月

 故あって借り物のニコンのデジタル一眼レフとシグマの汎用ズームレンズで撮った図。焦点距離は35mm判換算だと300mmほど。着陸体勢でエアブレーキをかける鳥の姿を止めることができた。


雷鳥, Nikon FE, Nikkor 135mm F2.8, Kodak Plus-X

 古いフィルムからのスキャンで、南アルプスの稜線上で撮った雷鳥。親鳥が雛を逃すため這松に乗って姿を晒す。135mmでも寄ることができた。

 こうして振り返ると、短いレンズで運よく撮れることもあるが、やはり鳥には超望遠が必須であろう。機材の費用を安くするために、あえて天体望遠鏡を使う人もいるようだ。

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