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木星とガリレオ衛星
木星は太陽系最大の惑星で直径は地球の約11倍あるが、地球からの距離は接近時でも6億kmほどで光が到達するのに33分程度かかる。それでも土星に比べると半分ほどの距離なのでまだ撮影はしやすい。月と比べたら遥かに難しいことに変わりはないのだが。
自転周期が10時間弱と短く赤道付近の自転速度は秒速12kmを超える。主成分が水素ガスの球体がこんな速さで回転しているから、遠心力で赤道方向が少し膨らんだ形になっているのがわかる。
![](https://assets.st-note.com/img/1727050417-NvnxT4RoP2wL6fUQlcHEkGVp.jpg?width=1200)
SV105 CMOS, 512 Images Composite, 2023年11月8日
大赤斑が写ったのは偶然で、狙ったわけではない。撮っている間に移動して数時間で裏側へ回ってしまう。この日は秋の割に気流が安定していて、程々に模様が現れた。
![](https://assets.st-note.com/img/1727051086-beMotcFsjKaqQJgx2RzDHSAh.jpg)
2023年11月20日
木星の四大衛星は発見者に因んでガリレオ衛星と呼ばれ、双眼鏡でも観察できる。写真左側からカリスト、ガニメデ、イオ、エウロパで、これも軌道半径の通りに並んで写ったのは偶然である。ガリレオ・ガリレイは1610年頃、手製の望遠鏡で4つの星が周期的に木星との位置関係を変えるのを観察して、これらは木星を周回する月であるとの結論に至った。