止まったままの時間
5月。
新しいクラスにも慣れ、制服のブレザーはもう着なくて良くて、暖かいねえなんて、日向ぼっこしてる頃。
私の時間は止まっている。
3月のあの日からずっと。
仕方の無いことだって、分かってる。
けれど、理不尽に奪われた時間は戻ることはなくて、時間が止まったまま世界は進んでいく。
なんの保証もないまま。
授業の進度?
学力差?
そんなものは、大人の都合でしかなくて。
子供にとってみたら、そんなことよりももっと大切なことがあるの。
時間を返して。
なんて、言わないから。
これから新しく紡いでいけるだけの時間をください。
大好きなあの人たちと一緒にいられる大切な時間を。
時間を共有出来るたった一つの場所を。
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