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DX推進担当者向け:成功する組織DXの始め方(DX委員会準備会の結成)|DX風林火山【山の術】零の巻①


はじめに

皆様、こんにちは!
株式会社フォネット 教育事業部 ICT/DX推進課の長田(おさだ)です。

フォネットでは5年にわたるICT/DX支援事業のナレッジを土台に、自社のDXを進めております。
その片鱗を、このnoteでとめどなく(?)綴ってまいりました。

最近は「マネジメントDX知恵袋」(=noteクリエイターページのタイトル)というより、
「Microsoft 365のノウハウ集化している」状態でして、
(それはそれで需要あるようなのですが…)
原点に立ち返りたいと思います!

そこで、今後はこれまでの投稿と並行しながら、
フォネットが社内DXで実行したノウハウをまとめた手順書を、このnoteで先行して公開
しちゃいます!!

非常に膨大なノウハウのため、記事を分割してお届けします。


ご利用にあたって

企業・行政・教育機関など、あらゆる組織のDX推進に無料でご活用いただけます。
内容のブラッシュアップのために、コメント欄で感想やフィードバックを頂けると幸いです!
著作権は株式会社フォネットに帰属しますので、自組織外向けにご利用になる際は、著作権者の許諾が必要です。


【山の術】零の巻①

今回は、スタートラインの部分を解説します。
このノウハウは「山の隊」(=運営事務局)が実行すべき内容のため、
【山の術】零の巻という名前を付けました。


組織のDX推進担当になったら

日々の業務、お疲れ様です。
ただでさえ、現代のビジネスパーソンは多忙。それに加えて、組織のDX推進担当に任命されてしまった、あなた!

……本当にお疲れ様です。

「ノウハウもないのにどうしよう…」
「自分に務まるか、上層部からのプレッシャーが怖い…」

そんな気持ちになるのは、当然のことです。

DXは、100社あれば100通りの戦略・戦術があってしかるべき、これといった成功パターンがインターネット上には公開されておらず、書籍や動画を一つ一つ当たるのも骨が折れます…。
(そのうえで、自組織に合う方法を考案しなければなりません。)

そこで筆者(の所属するフォネット教育事業部)は、日本全国の中堅・中小企業のDX推進担当者のサポートをすべく、フォネットで実践して効果があった戦略・戦術を明文化し、お届けすることに致しました。

そのノウハウを「DX風林火山」と名付けます!

DX信玄は、組織DX推進にまつわる様々な悩みについて、星野君(登場人物の男性)に解決方法を伝授していきます。
DX推進担当者の皆様は、ご自身を星野君に置き換えて、疑似体験していただくとイメージがつきやすいかと思います!


組織のDX推進に最も大切なこと=人材のDX

フォネットが壁にぶつかりながら推し進めてきた組織DX(組織改革)。
具体例は今後解説していくとして、最も大切にすべき考え方は、
「軸=人材のDX」です。

DXの三本柱」の記事で解説したとおり、組織DXとひとくくりにすると難解なため、3つに分割して進めていきます。

まずやろうとするのが②バックオフィス業務のDX(業務プロセスのデジタル化×改革)なのですが、ここで「軸=人材のDX」がめちゃくちゃ効いてきます。

それは、実際の組織でのDX推進は、下記のような流れで進むからです。

下から上に進んでいきます。

例外もあるかもしれませんが、筆者が調べたりステークホルダーの話を聞いたり実践した経験からして、概ねこのとおりかなと考えております。
さらなる解説は▼こちら

ご覧のとおり、人が、組織がレベルアップする過程には、必ず「人材のDX」が挟まっています。
すなわち、「人材のDXなくして次のステップに進めない」
「レベルアップしているということは、人材のDXが起きたのだ」
ということです。

やや抽象的なので、現段階で腹落ちしていなくても大丈夫。
後ほど、バックオフィス業務のDX(風の章)で実例を交えた解説をします。

お楽しみに!


DX委員会準備会を結成しよう

組織横断的な改革は、当然ながら担当者1名では不可能です。
まずは、DX推進担当であるあなたの身内ともいうべき最初の単位=準備会(のちの運営事務局=山の隊)を結成しましょう。

初期メンバーの要件を以下に記しますので、ご参考に。

次の三者は必ず入れてください。

  • DX推進担当者(あなた)

  • 決裁権のある役員

  • IT担当者(情報システム担当or準ずる業務を担っている方)

DXを進めると経営判断が必要な局面が必ず訪れますので、決裁権のある役員は、入れておかないと「改革」は成功しません。
(多くの専門家が同様の見解を提唱しています。)

ちなみに初期メンバーの人数ですが、参考値は次のとおりです。
最低:3名(DX推進担当者+役員+IT担当者)
最大:5~6名(DX推進担当者が複数名の場合は全員入れる)

あまり人数が多いとスピーディーな意思決定や準備を進めることができないため、まずは少人数でスタートすることをお勧めします。
本格的にDX委員会が発足して、事務局として機能増強する際は、従業員数に応じて人数を増やすとよいでしょう。

詳しい人数は、「DX委員会の組織」の部分で解説します。


DX委員会準備会のToDoリスト

下記にまとめます。
詳細は今後解説をしていきますのでご安心ください。


  1. 目標設定

  2. デジタルプラットフォーム選定

    • Microsoft 365 or Google Workspaceどちらにするか決定

    • 他のグループウェアやデジタルツールは都度選定・取捨選択

  3. DX委員会の組織

  4. DX委員会月例会の運営

    • キックオフ(初回)の準備

    • 年間計画

  5. 各部会の進行計画策定

    • 年間計画

    • KPI策定

  6. 社内サポートの体制づくり

    • ナレッジの蓄積(マニュアル・FAQリスト作り)

    • ポータルサイトの構築

    • チャットボットの構築

  7. 情報セキュリティポリシーの策定

  8. DX認定の申請準備(任意)


※都度改定する予定です。

ここがポイント:
「準備が整ってから発足しなければ」は間違いです。
テクノロジーのトレンドは日進月歩、DXは日々やり方も考え方も変化するので、走りながら修正・改善するという心持でいきましょう!

上記1~4がざっくりできたらDX委員会のキックオフに進みましょう。
詳細は次回以降、解説をしていきます。


おわりに

いかがでしょうか?

DX風林火山では、このnoteのようなノウハウ集の配布に加え、勉強会の実施・オンラインコミュニティでのサポートを実施します。
孤独になりがちなDX推進担当者を全面バックアップし、組織DXを成功に導くお手伝いをさせていただきます!

ただ今、モニター企業を募集中です。
興味がある方は、是非下記記事をチェックして、コンタクトください!
お待ちしております!!

※漫画はすべてMicrosoft PowerPointで作成しております。
※画像は、イラストACの絵師様の素敵なイラストを使わせていただいております。

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