アメリカンフットボール学生寮

前年度の屈辱を背負い、猪田新体制でコーチ陣も更に毎日学生達と向き合った。

志山大学アメリカンフットボール部は専用の学生寮がある。他大学のアメフト部はこんな恵まれた環境は殆どない。

学生達と向き合うのはグラウンドだけではない。コーチは技術やメンタルだけを教える訳ではない。そんのんアメフト経験者であれば勉強したらアメフト教えれるもん。みんなコーチなれる。

彼らが社会に出て壁を乗り越えたり、リーダーシップをとったり、社会で志山大学アメリカンフットボール部で培った経験をフルで活かせるように、生活指導も含めて指導し、共に同じ時間を分かち合って彼らの人生を良い方向に導く役割を(コーチ)やと思ってやっていた。
挨拶から指導しないといけない学生もいる事を忘れてはいけない。


僕は、在学時4年間住んでいたアメリカンフットボール部学生寮に卒業後の2011年から2016年の5年間は住み続け、寮長としてチームの規律管理をやっていた。
まぁ寮長というよりかは後輩達と一緒に住み続けて寮生活をサポートする感覚やった。
結婚を機に2016年夏に寮を出たが、2017年に寮長がいないチームの危機感を感じ、谷長コーチ、田代コーチと僕の3人で1週間ローテーション方式で寮に泊まっていた。
コーチが1人泊まる事で寮生活も引き締まる。

フットボール以外の出来事はチームに非常に重要な風をもたらす。寮生活もその一つ。
親元を離れて共同生活で住むことは学生達にとってはかけがえのない経験やと思う。

寮は約70名くらい入寮できる。

入寮する学生は基本的にフットボールで結果を残したい学生達が自ずと入寮する。
地方生(都内近辺以外)
1軍、1.5軍は入寮する。(チームで共有する時間が大切になってくる)
意識の高い2軍以下の選手。
もちろん学年は問わないが、4年生になればミーティングも増えるし同じ時間を分かち合う事がチームにとってどれだけ大切か気付いてくるので4年になればレギュラー問わず大体が入寮している。


意識の高い学生は1年生であっても寮での1軍ミーティングや先輩達との時間を共にしたいと申し出てくる学生ももちろんいる。


要するに、寮は意識の高い学生達の集まりでなければならないと思う。寮の生活が崩れるとチームが崩れる。

屋上でのタバコや酒を注意することもしばしばあったし、その他の問題も多くあったが一つずつ乗り越えてきた。
だらしない生活をすればだらしないチームになるのは目に見えている。

その逆でしっかりした生活を送ればチームにもプラスになる。これが共同生活の強みやった。毎日が合宿気分やな。
その規律管理は体力もいるけど、重要な役割やった。
大学生達やから問題も起こすし、言うこと聞かん時もある。
でも、何が起きても向き合って、見捨てたらあかん。この子らも人生あるからな。

問題が起きた時に人のせいにせんと、自分にしっかりベクトル当てれるような人間になればなんぼでも成長できる。

ただ一つ。
目標を持っている人間には通用する。
目標がない人間は何を言うても響かんのよ。
俺達の目標は何か。しっかり考えさせよう。

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