未解決事件ウソファイル!東京府中三億円事件の全てぽい話!

事件の簡単な説明

東京都府中市で、現金三億円が盗まれた。
令和の貨幣価値にして10億円から20億円ともいわれるこの事件。


わたしは、この事件の当事者である。


令和を迎え、この事件について述べる。

1968年の12月10日。
東京都府中市で、企業の冬のボーナス約三億円を輸送中のセダン車が、
白バイ警官に止められた。


警官曰く、この車に爆弾がしかけられた可能性がある。すぐに逃げてくれ。
とのこと。


その後、自動車の下から白煙があがり、中にいた銀行員はすぐに避難。
白バイ警官は、現金輸送車に乗り込みその場から去った。

なんて勇敢な警官だろうと思った。


と、まさか現金を奪われたとは思っていなかった銀行員が後に述べている。


直接的には、誰も傷つける事無く、鮮やかに現金を奪った事件であった。


事件の目的

事件後、
企業の給料は現金手渡しから、
振込へと移行していった。


わたしの仕事の目的は、そこにあったのだ。


考えてみて欲しい。


大昔は物々交換。
それから石や貝、
金属のお金の持ち歩きへと
『お金』のあり様は変化していった。


事件当時は、高度経済成長期の終盤であった。
多額の現金を持ち歩く。
給料日あたりにはそのような会社員が街中に溢れていたのだ。
そのまま飲みにいく人もいたであろう。
多額の現金を持ち歩く酔っ払い。
これでは治安に良いはずが無い。
キャッシュレス時代への移行。
それこそが真の目的であった。


現在、
読者諸氏は現金を持ち歩いているだろうか?
全ての決済を端末で出来る時代。
この流れは、
府中三億円事件のときから仕組んでいた。
現金からカードへ。そして電子マネーへ。
マイナンバーの導入。
銀行口座もネットで、買い物や決済もネット。
指紋認証。顔認証でスマホを使っている人もいる。

これらに共通することは何かを考えて欲しい。
誰が、何に消費活動を行ったのかを上層部は全て知る事が出来る。
治安を維持するためには、必要なことだ。

日本の埋蔵金、タンス預金。ある試算では43兆円にもなるという。
これを世の中に流通させることで国民の所得を正確に把握できる。
税金をもれなく徴収することも可能に。

もうすぐ新紙幣に変わる。
もちろん、旧紙幣や旧貨幣も使用できる。
諸氏は、紙幣や貨幣がリニューアルされると
『旧紙幣使えます』『旧貨幣使えます』という自動精算機を目にするようになるだろう。

そう『ここでだけ』使える旧紙幣。
タンス預金は使えなくなるように仕向けられている。

わたしについて

では次に、事件の当時者であるわたしについて、
上層部に許される範囲で述べる。


わたしは、
読者諸氏のイメージに近いところでいうと
VRやARゲームの中の存在。
といえば想像しやすいだろうか。
上層部によって作られたアバターのようなものだ。
与えられた仕事によって、形や年齢などは自由に設定される。
よって、性別も名前も年齢もない。

1968年に府中市で奪われた現金三億円が使われた形跡がないことは
これで納得していただけるだろうか?
わたしはお金を必要としない。食事も必要ではない。
上層部が設定した時間に、設定した容姿年齢、体力、職業で任務を遂行する。
現金手渡しの時代を終結するという任務を終えた以上、
もはや三億円は不必要。
それどころか邪魔だったのだ。

任務が終了すれば、諸氏がゲームの電源を切るように
わたしも画面から消える。
しかし、電源を入れるとまた現れるのだ。

では、あえて令和二年の夏に、
これを書いているわたしの任務は?
上層部の目的は?
それは、
この文章を読んだ一部の方に伝わるようになっている。
情報を受け取った方は、
わたしの意を汲んで、
そのように行動して欲しい。
引継ぎ書の場所は、
地球の歳差運動の数字を参考に。
では、本日の任務を終了する。

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