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東京ミュウミュウ・ノスタルジー

最近身の回りのあれこれに忙殺されていたのだが、久々にnoteに書き起こそうと思える曲が出てきたので筆をとってみようと思う。

『東京ミュウミュウ』という女児向け(?)アニメをご存知だろうか。「地球の未来に、ご奉仕するにゃん♡」てお馴染みの時代を先取りしすぎたアレである。
そのミュウミュウが最近20周年を迎え『東京ミュウミュウにゅー♡』としてリメイクされた。
ついこの間第1話が放映されたのだが声優起用だとか意図の見えないマーケティングとかはこの際置いておいてOPとEDがかなり良かった。具体的に言えば、旧版の"平成レトロ"感と20年を経ての令和らしさが上手く混ざっていて最高だった。そんな今一番ホットな曲達を備忘録も兼ねてレビューしていきたい。

OP『Cat!!してSuperGirls』

一応新版ミュウミュウは火曜深夜24時に放映されているのだが、いい意味で深夜アニメのOP感が薄い。むしろ旧版『my sweet heart』のように金曜深夜32時に流れていても何の違和感もない、アップテンポで盛り上がれる一曲。曲の入りがサビの一節であるような令和の流行りを取り入れつつも、必要以上に令和らしくカッコつけず「ミュウミュウ♡」して徹底的に東京ミュウミュウの一曲であろうとする姿勢も素晴らしい。極め付けはサビの直前

Show time again !!
https://www.uta-net.com/song/321100/

という歌詞は恐らく、十中八九、99.99999%、旧版の同じくサビの直前

It’s show time !
https://sp.utamap.com/showkasi.php?surl=k-200610-063

のオマージュであるというのが東京ミュウミュウOP学会における通説である。単なる歌詞だけの問題ではなくリズムや音の重ね方までリスペクトしているのもポイントが高い。20年を超えてShow timeの再来、不死鳥の復活である。私は第一話をリアタイしながらこの一節でガチ泣きしました。旧版へのリスペクトをありがとう。旧版みたいにアホみたいに転調したらもっと良かった

ちなみに今回歌唱を担当する「Smewthie」は3ヶ月程前にスタートアップシングルを発表しているのだが、標題曲『bitter sweet darling』もかなり『my sweet heart』のエッセンスを纏っている、というか曲名がかなり似ている。

これまたOPに使われても遜色ない良曲(それどころか『Cat!!して——』とかなり似ているので歌唱練習なんかも兼ねて同じ調で2曲作れというディレクションだったんじゃないかと邪推している)なので併せて聴いてほしい。

ED『トキメキ☆イチゴいちえ』

EDはOPと打って変わってキュートポップな電波マシマシソング。この辺りは見事に旧版『恋はア・ラ・モード』を踏襲しているし、何なら甘さ加減なら新版の方が勝っているかもしれない。まさか令和に「ショートケーキでちょっとヘーキ」「マドレーヌ、侮れーぬ」なんて歌詞が聴けるとは思いもしなかった聴取者の予想を裏切るような、いい意味でしょうもない駄洒落の応酬はまさに"平成レトロ"。たまにはこれくらい意味のない歌詞とそれを熱唱していた子供時代の思い出で脳を満たしてみるというのも良いかもしれない。ところで歩鈴ちゃん可愛すぎない??????

余談だが、この曲に関しては作詞作曲者がTwitterで上記のように言及している。名実ともにリスペクトの塊というわけだ。本当にありがとうございます。

おわりに

東京ミュウミュウは元々年単位の作品だったが、この度リメイクで1クール作品として生まれ変わった。同様の例はセーラームーンなどが有名だが、構成の都合上、エピソードを端折ったりシナリオを書き換えたり、勿論声優が変わったり、原作ファンからの非難を浴びることも少なくない。そんな中で、音楽という要素単位であっても明確に原作へのリスペクトを示してくださったことに私は感動を禁じ得ない。「この手のリメイクは……」と高を括らず、是非とも火曜深夜24時からは音楽と共に平成14年にタイムスリップしては如何だろうか。

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