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PHJとは?

こんにちは、2024年の7月からPHJでインターンをしている佐々木です。

今回は、私が活動しているPHJって一体何なの?何やってるの?ということについて書いていきたいと思います。

最後まで目を通していただけたら幸いです^^

PHJとは?

PHJは正式名称をピープルズ・ホープ・ジャパン (People’s Hope Japan)といいます。1997年に設立され2001年に認定を受けた、認定NPO法人です。
アジアの人々の自立に向けて医療・保健といった分野で活動していて、現在はカンボジアとミャンマーで活動を展開しています。事務所は国内では東京、海外ではカンボジアとミャンマーにもあります。私は東京にある本部事務所でインターンをしています。こぢんまりしたアットホームな感じの事務所です( ´ ▽ ` )

現地ではカンボジア人やミャンマー人の方もスタッフとして働いています!

活動内容は?

PHJはカンボジアとミャンマーの農村地で、お母さんと子供の命・健康を守るための活動をしています。カンボジアやミャンマーのようなまだまだ発展途上の国では医療や保健の体制が整っておらず、日本なら防げるようなことで亡くなってしまう方がたくさんいるんです。出産前後に女性が亡くなる確率が日本の50倍だなんてことも...(;o;)

誰もが健やかに生まれ、育ってほしい、その地域の人々が自立して自分たちの健康を守れるようになってほしい...PHJのスタッフの皆さんはそんな思いを持ちながら活動しています。

PHJの活動には、次の三つのような特徴があります。
①自立を目指した医療・保健の教育
②現地のニーズに根ざした草の根型の活動
③対象の地域全体をハード・ソフトの両面から支援

①について、PHJでは地域の人たちの自立、そのための教育支援に力を入れています。PHJの理想は地域に生きる人たちがその人たちの手で自分たちの命や健康を守っていけること。PHJの支援がなくなっても自分たちの手で健康を守ってもらうようにすることです。そこでPHJでは医療従事者(助産師など)が知識やスキルを持って治療できるよう、勉強会を実施したりスキルチェックを行ったりしています。同時に、医療従事者だけでなく住民に対する保健教育も行なっています。医療や保健を享受する住民側が正しい知識を持っていないと、母子の健康や命が危険に晒されることもあるからです。

web教材での勉強


②について、カンボジアやミャンマーには現地の政府や自治体が行なっている保健・医療システムがあり、PHJはそれを支援する形でプロジェクトを行なっています。外部から新たな保健医療システムを取り入れるのではなく、もともと現地にあるシステムを強固にする形で支援することで、現地のニーズに合わせた支援をすることができます。

例えばカンボジアでは、住民と医療機関を繋ぐ保健ボランティア(村に2人)をサポートします


③について、ハード、ソフト両面での支援というのは、カンボジア・ミャンマーの農村部では医療施設や設備が老朽化していたり不足しているので、施設の建築や改築、新たな設備の購入などハード面でもサポートします。一方で施設や設備が整備されても利用されなければ意味がないので、地域住民には保健教育の際に利用促進のための啓発を行い、ソフト面でもサポートします。

ハードもソフトも両方取り組むことで効果的に支援ができるようになります

以上、PHJの活動の概要とその特徴についてお伝えしました。

……とは言っても、いったいどんな活動なのか想像しにくいですよね。そこで、具体的なプロジェクトをいくつか紹介したいと思います。

プロジェクト事例

たとえば、安心安全なお産のためには、医療従事者のスキルが大切ですよね?

そこで行なっているのが、、
①助産師の能力強化@ミャンマー
医療従事者である助産師さん。安全な出産をするには助産師さんの持つ知識やスキルが欠かせません。ミャンマーにおいては助産師さんは学校を卒業後すぐに一人で一つの医療施設を受け持ち、現場で働くことになります。しかし、ここで問題が一つ。学校を出た後に受けられる研修やサポートが十分ではないため、定期的に知識やスキルを確かめたり向上させたりする機会がないのです。PHJのスタッフの中には、実際の出産に立ち会ったことがない助産師さんに出会った方もいるそうです。

知識やスキルをしっかり身につけた助産師さんが自信を持って保健サービスを届けられるようにしよう、ということで、PHJは州の保健局による助産師さんのスキルのモニタリングをサポート。安心安全なお産を支えています。

模型を使った演習でスキルを確認しています

ただ、せっかく助産師さんがスキルを磨いても、妊婦さんが妊婦健診に行かなかったり、医療施設で出産しない場合もあるんです。

そこで行なっているのが、、
②保健ボランティアの能力強化@カンボジア
カンボジアには、保健ボランティアと呼ばれる人たちがいます。保健ボランティアは保健省によって各村で2名ずつ選ばれる人たちで、地域において住民の健康を守るために重要な役割を担っています。

というのもカンボジアの農村には医療従事者が少ないのです。地域で適切な医療を受けられないために、山を越えて他の村や町の医療施設に行く人もいるほど。また、保健施設や保健サービスそのものに不信感を抱く人々も多いのが現状です。

そこで保健ボランティアが役に立ちます。保健ボランティアは地域住民と保健センターの橋渡し役となり、住民の方々に保健知識を伝えたり、健康に関する相談にのったりします。妊婦さんに関して言えば、保健施設での検診や出産の重要性を伝えたり、妊娠中の危険な兆候の見分け方などを伝えたりしています。

しかし、実際のところ保健ボランティア自身が十分な教育を受けておらず、従来の役割を果たせていないということもしばしば......。これではお母さんと子供の安全を守れない!ということで、PHJはボランティアへの研修事業を支援し、ボランティアの方々が住民に教育を行えるよう自立をサポートしています。

ボランティアの研修の様子です


このようにPHJは医療とコミュニティ双方の分野に対して、アプローチしています。



……いかがでしょうか、PHJが何をしている団体なのか、だいぶわかってきたのではないでしょうか。

お母さんと子どもの健康を守るために様々な面からサポートしているんですね(^ ^)

これ以外にも様々なプロジェクトを行ってきているので、興味のある方はホームページの活動レポートなどを覗いてみてください。


だいぶたくさん書いてしまったので、今回はここまで。

最後まで読んでくださりありがとうございました!


(文責:佐々木)