見出し画像

劇場版、仮面ライダーアギト PROJECT G4 の魅力


1.はじめに

 今回は、仮面ライダー30周年記念作品であり、平成仮面ライダーシリーズ初の劇場版作品でもある「仮面ライダーアギト PROJECT G4」の魅力や見どころについて簡単に書いていきたいと思います。
 この映画は、私が人生で初めて映画館で見た作品で、非常に思い入れのある作品なので、しっかりと魅力をお伝えできればと思います。

2.仮面ライダーアギト PROJECT G4 の魅力

 まず、この作品は、開始早々、孤児で超能力実験を行う超能力研究所がアンノウンに襲われるところから始まるシリアスなストーリーの作品です。
 そして、テレビ版と同様、アギト、G3、ギルスの3人の仮面ライダーの群像劇が展開されます。
 そこに、使用を続けると身体への過度な負担で装着員の命が危なくなるG4が話に絡むことで、本編とは少し違うシリアスな作品になっています。

 また、この作品は、歴代仮面ライダー史上屈指の名ゼリフが生まれた作品でもあります。

 翔一くん(アギト)の「生きるってことは、おいしいってことじゃないですか、キャベツを食べても、大根を食べてもおいしいんです。もしかしたら、何も食べなくてもおいしいんです。死を背負ったりしたら、まずくなります」
 氷川さん(G3)の「僕は生きるために戦う、生きることを素晴らしいと思いたい…」というセリフ、
氷川誠を演じる要潤さんのアドリブから生まれた「もういい……もういいだろ!」

 このような、見る側に生きる活力を与えてくれるような素晴らしいセリフが出てきます。 

 他には、葦原涼(ギルス)と少年が交流するシーンも良いシーンで、少年が盗んだ金で買った弁当は食べない葦原さんがかっこいいです。

 さらに、仮面ライダー1号、本郷猛を演じた藤岡弘さんが、警視総監役として登場するシーンも熱いです。

 そして、この作品は、印象深い戦闘シーンが非常に多い作品です。
 アギトフレイムフォームが武士のように敵を倒すシーンや最強フォームシャイニングフォームに進化するシーン、ギルスが最強フォームエクシードギルスに進化するシーン、終盤のG3-X 対 G4のシーンなど見どころたっぷりです。
 これらのシーンは、子どもの頃、映画館で見た時に、テンションが上がりました。

 特に、アギトがシャイニングフォームに進化するシーンは大好きで、その時に流れる「仮面ライダーAGITO 24.7 version」は鳥肌ものです。
 ギルスがエクシードギルスに進化して、強くなるシーンも、当時映画館で、テンションが上がった記憶があります。

 他にも、津上翔一演じる賀集利樹さんのキレのある変身ポーズや初代仮面ライダーのようにバイクに乗りながらアギトに変身するシーンなど見どころたっぷりです。

3.当時の盛り上がりを象徴する主題歌「事件だッ!」

 主題歌「事件だッ!」(ウルフルズ)は、非常に明るい雰囲気の曲で、PROJECT G4のシリアスな雰囲気と合わないという言う人もいるのですが、私は、子どもの頃、映画館でこの曲を聞いた時、とても良いと思いました。
 うまく説明できないのですが、映画とは何かを、この曲を通じて、教えてもらったような感覚になったのを今でも覚えています。

 また、今振り返ると、この曲が、当時放送されていたガオレンジャー 、仮面ライダーアギト、ウルトラマンコスモスというヒーロー作品が巻き起こしたイケメンヒーローブームによる世間の盛り上がりを象徴したような曲のようにも思えてきて、懐かしい気持ちにさせてくれます。
 仮面ライダーを映画館で味わうことができるという当時のワクワクした気持ちは、今でも忘れられない素晴らしい思い出です。
 平成仮面ライダー初の映画化を祝ったような曲を主題歌にした作り手のセンスが素晴らしいと思います。
 リアルタイムで聴くからこそ、良さが分かる、そんな曲だと思います。
 

4.最後に

 この映画は、アギトのテレビ版とは話が繋がっていないので、テレビの方を見たことがない人でも楽しめる作品です。
 アギトの魅力が凝縮された素晴らしい作品なので、強くおすすめします。
 最後に、平成仮面ライダー2作目、仮面ライダーアギトの映画が成功したからこそ、毎年のように仮面ライダーの映画が作られるようになったことは決して忘れてはなりません。
 
 


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集