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【観たやつ全レポ】FUJI ROCK FESTIVAL '22 前夜祭:7月28日(木)
今年のフジロックに、いつもディスクガイドを書いている中野ゆざめと一緒にフル参戦してきました。もちろん前夜祭からテントを張って、4泊5日楽しみ倒しました。
これをレポしないのは、さすがに名折れだろうということで、観たステージを全レポ!各アクトごとに、中野ゆざめと私Phillsyそれぞれの短評をご紹介します。
この記事では、差し当たり、7月28日(木)に行われた前夜祭の短評をお届けします。
▽各日のレポはこちら▽
おとぼけビ〜バ〜
RED MAQUEE 20:30〜21:00
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(中野ゆざめ)
日本よりも海外で爆売れしているということで名前は知っていましたが、演奏を見るのは初めて。マキシマリズム的な美学に基づく、荒々しいパフォーマンスやあけすけな歌詞、そしてテクニック盛り盛りの演奏といった姿勢を貫き通している感じがめちゃくちゃかっこよかったです。前のDJが往年のロックアンセムで暖めたフロアに、ほとばしるパンクのエネルギーが炸裂する、フジロック初っ端にして素晴らしいステージでした。
(Phillsy)
全く知らなかったんですが、衝撃を受けました。すごい。とにかく、一見コミカルなバンド名と曲名なんですが、聴いてみると内なる感情をゴリゴリ系サウンドに乗せてぶちまける曲ばかり。かっこいい。あの「くるり」の出身サークル、京都・立命館大の「ロックコミューン」で結成されたそうで、ジャンルはパンクロック。
モットーは「セックス・しば漬け・ロックンロール」らしく、ライブ中も何回も叫んでいました。全般に演奏技術も高いし、何より、伝えたい感情がはっきりしていて、バンドとしての色がはっきりしている気がします。今後も追っていきたい。なお、英米ではツアーも大盛況のようですが、あんまり日本では話題になってないらしい。何故……。
ちなみにサブスク音源も聴きましたが、ライブとは似つかない代物でした。ライブの方が断然良い。なんだか、音源は普通のJ-PopのようなMixになっていて、猫かぶってるみたい。勢いも迫力も段違いなので、皆さんも、気になったらライブを是非。
HELSINKI LAMBDA CLUB
RED MARQUEE 21:15〜21:45
(中野ゆざめ)
ちょっぴりサイケ風味のある邦ロックバンド。私は割と好きなんですが、おとぼけビ~バ~の後だったので若干食われちゃってた感じはあり。A-Punkのリフで始めてみたり、歌詞にVampire Weekendが登場する「ミツビシ・マキアート」を一曲目に選んでいたのは粋だなあと思いましたが、そこでキメをトチっていたのはやっぱり緊張してたんですかね。最後に「午時葵」を聴けたのは嬉しかったです。
(Phillsy)
以前、高崎のサーキットフェスでも観たことがありますが、正直、ボーカルの歌い方が好みじゃないです。会場はとても盛り上がっていました。
終わりに
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(Phillsy)
バンド間の入れ替え時間は、DJ MAMEDUKAがDJプレイで繋いでいました。どれもこれも有名曲ばかりで、RED MARQUEEのボルテージは最高潮。「終わらない歌」とか流れた時は、めちゃくちゃに盛り上がってた。
本当はHELSINKI LAMBDA CLUBの後、ROOT SOULのアクトもあったんですが、日中、テントを建てている最中に豪雨に見舞われた我々は、体の限界を感じて泣く泣くリタイア。帰り際に遠く聴こえてくる音はめちゃくちゃかっこよくて、後ろ髪引かれる思いでした。
とにかく、抽選会があったり(ハズレましたが)、美味しいものとビールを飲み食いしたりと、翌日からのフジロックがとても楽しみになる前夜祭でした。