3日坊主は大きな進歩
3日坊主というと、ネガティブな響きがある。
ただ、僕みたいな面倒くさがりだけでなく、基本的に多くの人に取って大きな進歩だと思っている。
まず3日坊主の対象は、基本的に「前からやりたかったこと」だ。
モノによるが、それに挑戦する前の準備だったりも含めて、新しいことの挑戦となる。
そのため、まず1日やっただけで、大きな一歩を踏み出したということだ。
また、3日で飽きちゃったということは、挑戦した末、自分には合ってなかった、好きじゃなかったという確認な訳だ。
そんな事を無理に続ける必要はない。
なので、新しい挑戦をして、早い段階で損切りが出来たとでも思えば良い。
なまじ、一度始めたからずっとやり続けなければならないと思ってしまうと、お金も時間も無駄になってしまう。
その前提で考えると、3日坊主を超える前の段階で初期投資は抑えた方が良い。
まず簡単に安価にできるところから始めて、3日を超えて1週間1ヶ月を超えてから、ステップに応じて行けば良い。
いきなりゴルフ場に行くのではなく、まずは打ちっぱなしに行ってみれば良い。
クラブを買っちゃうのではなく、レンタルで済ませておくのが良いだろう。
僕はさっさと始めなかったせいで、非常に時間を無駄にしたことがある。
その期間は10年だった。
中学生の頃、自分は小説家になると思っていた。
読書家で文学少年だったし、文章自体を書くことにも抵抗はなかった。
自分が作品を批評する能力も高いと思っていたので、向いていると思ったのだ。
だが、なぜか自分は小説家になると思い続けたまま、10年が過ぎた。
既に就職している状況で、新社会人でそこまでうまくいかず、仕事のキツさを感じて僕は初めて文章を書き始めた。
3日坊主で終わることはなく、きちんと何作か書き上げた。
賞に送りつつ、ニコニコ動画やら小説家になるやらに投稿したことがある。
元々の想像よりもかなり見て貰えて、ランキングに乗ったりしたこともあった。
けれど、そこまで行って気づいたのは「自分はこれを職業にするのは無理だ」ということだ。
書くこと自体に抵抗はない。
けれど、コンスタントに作品を書き続けて、しかもそれで稼ぐのは無理だと思った。
ランキングに乗った事があるというのも、どちらかというと自分が書きたくて書いたものだと箸にも棒にもな結果だったので、割と流行に寄せて書いたのだ。
それがきちんとランキングに乗ったので、多少は良いのかもしれないが自分のテンションは乗らなかった。
それにたかだか無料で見れるサイトでランキングに乗ったからと言って食える訳ではない。
そこからさらにランキングを維持し続けて、出版の声がかかり、さらに売れる必要がある。
なまじ読書家として熱があった分、続けるのは難しいと思ったのだ。
それで小説家になろうと思ったのにも関わらず、大して書くこともせず、10年越しに夢を諦めた。
その時の勿体なさがあるので、なるべく早めにやりたいことをやった方が良いと考えている。
自分は何をしていても、「将来は小説家になるから、別に勉強が出来なくても、仕事ができていなくても問題ない」と他人事だった。
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