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【ルポ・エッセイ】足利の山火事とヘリと消火活動(2/23)

山の好きなわたしは、山のおいしい空気を吸わないと死んでしまうタイプのようだ。

今日(2/23)は久しぶりに山へ出向いた。

車で街内から山道へ進む。
山道を5分程度走り、登山者用の駐車場がある場所に、警察が2人立っていた。
ドラマでよく見る、警察手帳を開く瞬間を見て、「これは山奥で殺人事件があったな」と思った。

警察「どちらまで行かれますか?」
私「山頂まで行こうと思ってます」

警察「山火事があったので、ここから先へは行けません」

入山規制は気にも止めず、
「山火事」というワードを聞き、すぐに火がついた私は、トイレへ行くと言う名目で駐車した。

山道の案内図を見に行くと見せかけ、警察官に接触。

「結構大きい山火事なんですか?」と聞くと、
表情ひとつ変えずに、淡々と質問に答えてくれる。

どうやら2日前(2/21)からの山火事で、現在も鎮火できておらず、むしろ北へ燃え広がっているらしい。
自衛隊のヘリも要請したものの、なかなか消火できず、今日は風が強いので、現在(午後2時頃の時点)は自衛隊の消火活動も停止しているとのこと。
火事の原因を警官に問うと「まだ分かっていない」と話す。

強風のため、地上での消火は、危険なので中止。
あいにくの天気だ。
一刻も早く鎮火することを願った。

ふと、あの山奥の神社の住職は大丈夫か、と心配になり、車に乗り込み、「足利 山火事」で検索。
数件ヒット。死傷者なし、と記載があり安堵に包まれた。

記事には、10ヘクタール焼失、とあった。

ひとつ隣の山へ。

ひとつ隣の山に目的地をシフトした。
ダムを見に行こうと思ったからだ。

ダムの山道で、「通行止」と赤い字で書かれた紙を持った警備員が2人。
「山火事鎮火活動につき、通行止」とのことであった。
、、、違う山とは言え、山火事があった両崖山から20分圏内、、そりゃ登れないか。。

警備員は疲れた顔をし、通ってくる人には声をかける事はなかった。
(話かけたかったが、警備員さんが疲れていた為、空気を読みました(偉い))

ダムを上から見下ろす事は出来ず、落胆していたときに、ヘリの音が聞こえた。

「!!!」
頭上にヘリが飛んでいた。

きっとこれは
ダムの水を組みにやってきたヘリではないか!

またとない機会に遭遇した為、
ポケモンGOなんかそっちのけで、シャッターチャンスを狙った。

ダムの水を汲んで、現場へ向かう一コマだ。
地上から見ると、小さい水入れだ。と思った。

しかし、強風で地上から消火出来ない今、ヘリだけが頼りだ。

何往復も何往復もしなければならない。
どれほどの労力が消火の裏側にあるのだろうか。

自衛隊員は、お腹も空くし、喉も乾く。
燃料はどう補充するのだろうか、などなど心配事が見えてくる。

先日、知り合いの日韓ハーフの男の子が自衛隊員になったことを知った。
自衛隊と聞くと、戦争というキーワードが浮かんでしまったが、
今回このような山火事消火活動を生で見ることができ、具体的な職務と大変な苦労があることを知った。

仕事や人種、障害の有無などで、人を判断し、差別してはいけないと強く感じた。

もっと多角的に、個人的な関わりを通して、その人個人を見られるような人にはなりたいと思った。

山火事は、住宅の500m手前まで迫ってきていると言う。
住民は日没前までの避難を呼びかけられた。

早く鎮火し、住民が安全で、被害が広がらないように祈るばかりである。

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