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優秀な同僚たちとノルウェーに残りたいか

珍しく晴れたら写真を撮りたくなる。海だけど内海だから静か。

セレクション

PhD Candidateという名前で雇われている僕ら。
最近話し始めてどういう人たちかがわかり始めた。
僕のように公募ポジションを勝ち抜いた人たち、修士からNTNUで自分でプロジェクトを書いて教授を見つけて予算を取ってきた人、他国PhDとしてきていたり。

内部生

こちらはやはり人柄が分かりやすく、採用する側としてもreferenceを得る際にすぐに知っている教授に聞けるから色々安心感があると思う。
採用される側も既にその国や場所に慣れているし、大きく順応しなければならないということは外部生より少ないんじゃないだろうか。
とはいえ、内部生も自分の指導教官がいなくなると公募に応募して取らないといけないし、自分でプロジェクトを書いて予算を取ってくる猛者もいる。
お医者さんとか臨床しながら、50%とかでPhDやってる。看護師さんもいる。

外部生

僕みたいなやつ。
特に日本みたいにこういう分類は一切ない。単純に僕が分けやすいから言っているだけ。
これは採用側もなかなかリスクだと思う。知らない人物を知らない国から、コネもなく採用する。結構これって怖いことだと思う。
しかも大体かなりの人数が応募してくる。僕のように基本業績がある人が多い気がする。業績なしで勝負は厳しそう。
教授曰く、業績の内容、業績の数、出しているスピード数、reference、年齢等色々考慮されるそう。面接でうまくやったということも大事。
友人の同僚なんてPhD前に筆頭でIF 10点の雑誌載せてるし。
おいおい、そんな業績持ってねーよ。
僕のマックスは5.8点です。2.5点以上の筆頭を5つ持っていたから良かった。
コネなしで採用されるのって辛いのね、その分えげつない連中がいる。

他国PhDからきた人たち

こちらは僕らと違い雇用されていない。
他の国のPhDプログラムに乗ってこちらにきている。
給料が大分違うし、学生ビザだし相当辛そう。
お金と仕事がないと住めないよ、この国。

ノルウェーのポスドクの話

ボスによると、三年前にポスドクの応募のシステムが変わったらしい。
プロジェクトベースの求人(PhDみたいな)はなくなり、応募者がグラントにプロジェクトを書いて応募するらしい。
つまりは、コネがあったり、現地にいる必要性が高まったということらしい。
世界中から優秀な人材を呼び寄せるには良くないシステムだとボスが怒っていた。
競争って必要だけど、僕からしたら残留しやすいチャンスが少し増えるわけだ。

ノルウェーに残りたい?

この働き方を経験してしまうと日本に帰れないのではないかと思う。
余裕もあるし、人は優しいし、多少不便で極夜という問題があるが、全体に働きやすい。病気がちだと日本の方が良いかもしれない。ここら辺は追って書こうと思う。
まだこちらにきて二週間弱のみだが、選択肢として大分入ってきた。
一年様子を見てみようと思う。
こちらにきて臨床医なんてやるつもりもなかったが、気持ちも揺らいできた。
ノルウェー語の勉強をしてこちらで医師として勤務する経験もしてみたいと思ってきた。医療システムを見るためにも内部に入り込むしかないからだ。
勿論、ポスドクとして他国含めて就職も考えている。
企業に流れるということもできる。
日本に帰って働くことも出来るがどうだろうか。
僕みたいな人材は日本で不要なんではないだろうか。需要がなさそう。

いずれにしろ

周囲の優秀な同僚がどのような選択をするのかも注視している。
結果、何をするにもノルウェー語の勉強を頑張ってしたいし、研究者でやっていくにも業績を残さないと無理だし、やれることを一つ一つ潰していくしかないんだけどね。

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