「いま」必要な思考法を見つけるために、手元に置いておきたい1冊 "Think Clearly"
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万人に合うものではなく、どれがあうか、どれが信じられるか。
自分がピンときたものを、なぜうまくいくのかを探る。
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これは、わたしの読書の先生がおっしゃっていた言葉。
めちゃくちゃ共感した言葉です。
人と人との違いはもちろんだけど、
1人の人間の中でもそのときそのときで必要なことは違う。
きょうの〇が、明日の〇とは限らない。
きょう紹介したい『Think clearly』という本。
これもまさに、そんなことを感じる本でした。
「いま」必要な思考法を見つけるために、手元に置いておきたい1冊。
・心理学
・哲学・思想
・投資家の思考
これらをもとに、52の最新の思考法が紹介されています。
レビュー論文(とあるテーマに関する文献をまとめあげた論文)みたいな感じ。
それもそのはず。
この本のすべての章を書くときに根拠とした参考文献が、
50ページ近くにわたり紹介されています。
著者と編集者の気合いが感じられます。
根拠とした難しい学術研究の文献や哲学・思想を、
短く読みやすくわかりやすく(さすが作家さん!)、
まさにclearlyにまとめて、
日常生活で活かせる活用可能な形に変換してくれた1冊。
478ページもある本だけど
それぞれのコンテンツが短くて独立しているので、
なにかヒントが欲しいとき、
目次をパラパラみて、
気になるページを読むのもオススメ。
ていうか、とりあえず目次を全部読むだけでもいいかも!!
では、「いま」のわたしにとって良かったところを羅列!
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①まず、タイトルが好き。(clearっていう単語が好きなんだと思う。)
②装丁が好き。見た目も肌触りもいい。シンク・クリアリーっていうカタカナのフォントも好き。
③著者さんの写真の雰囲気もいい。
・・・本題に入ります。
④重要なのはスタート・条件設定ではなく、修正技術・メンテナンス。先行きを予測できる人はいない。
⇒心から共感。いくら考えてもどうせ思い通りにはいかない。
なら、スタート前の条件設定よりも、なにかあったときの修正技術。
⑤メンタルアカウンティングの技術。心の錯覚を使う。事実の解釈を変える。
⑥お金よりストレスを節約する。
⑦自分の能力の輪、尊厳の輪を描き、その境界線を知る。
輪の大きさではなく、境界線が大切。
⑧セネカがちょいちょい出てくる。
セネカとは2000年以上前の古代ローマの人。
「人生の短さについて」っていう本は、
2000年以上も前の人なのに
現代に生きるわたしたちの心に響く言葉がいっぱい。
セネカ、好き。
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〇時代を経ても変わらない普遍的な哲学的な思想
〇最新の認知心理学や社会心理学の学術研究結果
その両方を、日常生活に活かす方法がちりばめられた1冊。
手元に置いておきたいバイブルです。
2019.4.6 記
2019.12.21 rewrite