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フラッシュバックに使われる神田橋処方について整理しました!

フラッシュバックに対して神田橋処方といわれる薬が使われることがあります。

漢方薬である四物湯と桂枝加芍薬湯を組み合わせて服用する処方です。

四物湯に代えて十全大補湯や人参養栄湯を使う変法、
桂枝加芍薬湯に代えて小建中湯や桂枝加竜骨牡蛎湯(柴胡加竜骨牡蛎湯?)を使う変法、

が知られています。

構成生薬は以下の通りです。

純法である四物湯+桂枝加芍薬湯がもっとも構成生薬が少ない組み合わせです。

漢方薬は構成生薬の数が少ないほど効果がシャープに得られる傾向があるそうです。その観点からはやはり純法を基本に考えるのがよいかもしれません。

以下の表はツムラの医療用漢方薬の構成に基づくものです。



2025/1/6追記
変法としては、柴胡加竜骨牡蠣湯よりも桂枝加竜骨牡蛎湯がメジャーではないか、というご指摘をいただきました。
確かに柴胡加竜骨牡蠣湯については、構成生薬から考えると変法というには飛躍が大きいように思えます。桂枝加竜骨牡蛎湯であれば桂枝加芍薬湯+αになるので、理解しやすいです。
柴胡加竜骨牡蠣湯も精神科領域で使われやすい漢方で、そういう変法もあるのかな、と思っていましたが、自分の聞き間違えかもしれません。
TTM様、ご指摘いただき大変助かりました!

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