余った薬の対処法~処方薬を無駄にしないために~
家に薬が沢山余っている方もいると思います。医師には薬を飲んでいないことを言えずに毎回同じ日数分もらっていると、どんどん余ってきます。
対処法をいくつか紹介します
薬剤師に相談してください
調剤薬局で処方箋を出す際に、どの薬がどのくらい余っているので「残薬調整してください」と相談してください。薬局の薬剤師は、処方箋の発行医師に薬が余っているので処方日数を調整してくださいと依頼することができます。医師に直接言いづらいことは、薬剤師に相談してみてください。いろいろな病院で何種類も薬をもらっている方は、お薬手帳を薬剤師に見せて減らせる薬は無いか相談してください。同じような薬で減らせる提案ができることもあります。
薬局に返す
一度調剤された薬は、未開封でも返金はできません。薬局では患者様から戻ってきた薬を、他の方に使用することはできません。医療廃棄物として処理します。もったいないと思いますが、自分で使用する以外に使い道はありません。薬局では調剤済みの薬の使用期限がおおよそ確認できますので、期限内であれば持っておいても大丈夫です。
初めから処方日数を短くしてもらう
とくに初めてもらう薬は、いきなり長期日数は処方してもらわないほうがいいです。薬が合わないこともありますので、できれば14日分くらいがベストですが、1ヵ月分以内に医師にお願いしましょう。
お試し調剤を利用する
初めてジェネリック医薬品を利用する際などに、「分割調剤」といってお試し処方ができる制度があります。いきなり長期間分もらってしまうと、もし途中で会わなくても変更はできません。しかし、分割調剤なら例えば半分の日数で試してみて、合わなければ残りの半分は先発品に戻すことができます。分割調剤は、一度処方箋を返されるので、管理等が大変になったり調剤料加算もあるので数十円~数百円単位で支払う金額は多くなります。
「在宅」対応してもらう
家にある薬が自分で管理しきれない状態であれば、薬剤師が家に来て整理管理してくれる方法もあります。医師の了承や加算負担(保険1割負担の方で500円程度)はありますが、特に老人のお宅などで飲み忘れも多く、ご家族も管理しきれないような方は薬局で相談してみてください。薬剤師発信で「在宅」対応は始めることができます。
以上、基本的にはかかりつけ薬剤師のような信頼できる薬剤師に相談してみましょう。