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会社員の地位を手放さない方がいい理由

再雇用を賢く利用しよう

定年後のキャリアを考える上での選択肢
定年間近となるとだれもが、「再雇用で働き続ける?」、「転職?」、「リタイア?」「起業?」などと人生の選択に迫られます。
特に、これまでに会社でそれなりの地位を築いてきた方にとって、給与や地位の低下などはプライドが許さないかもしれません。
しかし、この「会社員」という身分、思ったより価値があることも知っておいてください。


社会保険料の違い:再雇用と個人事業主の比較

再雇用で働き続ける場合と、完全に退職して個人事業主として独立する場合での社会保険料の負担の違いを見てみましょう。

数字が示すリアルな差

再雇用では月々の社会保険料負担が高い一方で、将来的に受け取れる年金額が増えます。また、扶養家族がいる場合も追加負担なしで保険加入できます。また、全体的な保障内容が国民健康保険に比べて手厚いです。

一方で個人事業主の場合、保険料は少なく済むものの、年金や医療の保障が薄くなり、扶養家族もそれぞれ独立して国民健康保険に加入しなければなりません。

トータルの収支は再雇用に軍配があがるでしょう。


再雇用を選ぶメリット:プライドと安定の両立

再雇用で働くことには次のようなメリットがあります:

  1. 安定収入の確保
    給与が減少したとしても、定期的な収入があることで、日々の生活費や予期せぬ出費にも対応できます。

  2. 厚生年金の上乗せ
    働き続けることで年金受給額が増加し、退職後の生活に大きな余裕をもたらします。

  3. 社会との接点を維持
    再雇用で働き続けることで、社会的なつながりを維持できます。特に、孤独感を軽減するメリットは大きいものがあります。


副業・起業との併用でプライドも守れる

再雇用制度を活用しながら、副業や小規模な起業を並行するのも賢い選択肢です。再雇用で得られる安定収入をベースにして、一国一城の主としてプライドも満たすことができます。
プライドはさておき、やりがいやその後の生き方も含めて起業はすべきです。
再雇用+起業は最高のカードです。


現実を踏まえた柔軟な選択を

60歳以降の生活を安定させるためにも、会社員としての地位と特権は簡単に手放さないほうがいいです。
それは、安定的な収入に加えて、厚生年金や社会保険、福利厚生などさまざまなメリットがあるからです。プライドはとりあえずおいておき、現実的な選択をしましょう。この安定したベースをもとに、起業などにチャレンジするのがよいと考えます。
起業がうまくいけば、完全独立という道を進んでもいいと思います。
退路を断つ、というのも生き様かもしれません。それも否定しませんが、ビジネス戦略的に冷静に選択肢を考えてみてもいいと思います。

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