インフルエンザと薬剤師~遠慮はいらん、お任せを。~

インフルエンザの時季がやって来てますね。

大体9月から4月位なのですが、今年は新型コロナウイルスのブームにより、マスク不足、消毒液不足が手伝って、手洗いうがいを励行するようになった大人達の発症は少なめな感があります。

調剤薬局にやってくる患者は主に小児。今は一度(吸入回数は年齢による)吸入するだけでいい「イナビル」がよく処方されます。

さて、イナビルは吸入にコツが要るのですが、初めて使うにも関わらずお母様方、「子供は車の中にいます。」「外で待ってます」。患児を薬局に連れ込む事に遠慮しがち、薬を受け取りいそいそと帰っていかれます。有り難いご配慮。しかし、説明書だけで大丈夫なのでしょうかね??

この場で『治療』を依頼すれば良いのにな。

家まで帰るのに時間は経過し(発熱してから48時間以内の吸入にまず、間に合ってます?)、かつ吸い込みが甘いとウイルス増殖が続くことになるので子供の苦しみは長く続く事になります。

実際、薬局内で、補助の笛で事前に練習させても音が鳴らない、または音が短い事や、指導しても本番で吸い込みが甘く、薬がお子様の口から服に舞い落ちてきた事があります。自宅で、これに気がついているのでしょうか?

子供にイナビルを吸入させ、五日経過、まだ激しい咳が残っている、と再受診し、咳止めを受け取りに来たお母さん。過去の薬歴を見ると・・・案の定、持ち帰りでした。

個々の薬剤師の考え、店の方針等、意見が分かれるかと存じますが、早く、確実に吸わせないと薬の効果が出ない可能性があるならば、吸わせて帰すのが薬剤師の仕事であり、地域に根付く調剤薬局の任務ではなかろうかと個人的には考えます。

どうぞ遠慮なく、せめて初回は「早く吸わせたいから、指導して。」とお申し出ください。

それで交付側が断ってくるようなら、次回からは違う調剤薬局へ行かれることをお奨めします。

ちょっと、辛口?

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