「着色料かはわかりません」~それは回答なの?~
子供を持つお母さんには、大変神経質な方もいる。
特に初めての子供の育児に、ご自身の性格も手伝って、『~しなければならない』と、固く考えられる方が散見される。理想の母親、理想の子育てを目指し、間違ったことはしない、するまいと必死なのだろう。
さて、そんな一途なお母さんのお子様に、小児科より水剤三種類mixが処方された。
渡す際、お母さんは液の色の赤さが気になったようで、交付する薬剤師に質問。
お母さん「これ、着色料が入っているの?」
薬剤師「瓶には書いてないからわかりません。」
お母さん「表示されてない?今時?じゃあメーカーに聞けばわかるのよね?」
薬剤師「メーカーは正直には教えてくれないですよ。何を入れているかなんて企業秘密な事もあります。」
この赤さ、明らかに人工的。なのにこの薬剤師は何を言っているのか?!お母さん、怒髪天。薬を受け取り、出ていった後、処方元のクリニックに抗議の電話。先生から薬局へ指導の電話をいただいた・・・。
先生「相当怒って電話かかってきたよ?添付文書には書いてあるでしょうが」
薬剤師「だって、神経質なお母さんだから正直に言ったら飲まなくなると思って。」
取って付けたような言い訳。
真実を告げてほしい人に、あいまいな回答をするからそうなるのでは?
さらに回答が真摯ではない。
お母様は着色料が入っているなら、それが子供に影響がないかを知りたいのであって、そこを説明してあげれば、薬の有益性を採用して、納得して子供に飲ませるのに。
反面教師な一例でした。
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