タイでコンサート三昧(ライブ回想録)-その3:イン・ティティカーン&ウーン・ザ・スター
【Place3】2010年6月12日(3):イン・ティティカーン&ウン・ザ・スター@インパクト・チャレンジャー
7Cコンサートからのウェーティータイと、充分に濃い内容を体験させてもらった初日だったが、この日はまだまだ終わらなかった。
今度は大きなコンサートがよく開催されているインパクト・アリーナの向かいにある、インパクト・チャレンジャーという所に移動である。ここではよく展示会などのイベントが行われており、この時も、タイ国内の旅行イベント「タイランド・ツーリズム」をやっていた(このイベントは後にルンピニ公園で開催されるようになった)。どうやらこのイベントの中で歌手が歌うコーナーがあるようである。
インパクトはムアントンタニーという所にある。日本人にもおなじみのドンムアン空港に近い場所と言えば分かりやすいだろうか。
なので、この時いたサムットプラカーンからはちょっと距離がある。時間も20時前後になっていたので、急いで車に乗り、次の会場へと向かった。
インパクト・チャレンジャーに到着したのは20時半を過ぎていた。この手のイベントはそんなに遅くまでやっていないので、急いで歌手が歌っている場所を探す。が、それにしても、インパクトはでかい。到着してからも、目的の場所にたどり着くのに一苦労である。
音がする方を目指すと、ようやくステージを見つける事が出来た。すでにコンサートは始まっていて、観客もそこそこ集まっていた。そこで歌っていたのは、その頃、人気が高かったイン・ティティカーン(หญิง ธิติกานต์)であった。
ステージ前が空いていたので、観ている人の事を考えず、ずけずけと前の方を陣取る無礼な日本人。そんな事をするから、さすがにインにも気づかれ、我々を見るなり「ウマミ、ウマミ」と知っている日本語を連発していた。
インは僕にとっても思い出深い歌手である。というのも、初めてタイを旅行した2009年に、泊っていたホテルで観ていたテレビのルークトゥン専門番組「タイ・チャイヨー(ไทยไชโย)」で、彼女の曲「ヨーム・ヂャム・ノン・ファー・ディン(ยอมจำนนฟ้าดิน)」が頻繁に流れていて、記憶に深く残っていた。
確かな歌唱力と情念の籠ったその曲は、日本人の多くが抱いているルークトゥンのイメージそのままだと思う。ただ、かなり演歌寄りで、今聴くと、現在のルークトゥンの主流とはだいぶ違う印象をうけるのも事実である。
この曲を聴いて、インもすごく落ち着いた人なのでは、と勝手に想像していたが、ステージ上の彼女は全く違っていて、ジョークも良く飛ばす陽気な性格の人だった。
到着したのが遅かったので、ほんのわずかな時間しか観る事が出来なかったが、終了後2ショット写真も撮ってもらえたのは嬉しかった。
さらにこの後、先ほどまでウェーティータイでも歌っていたウーン・ザ・スターもこちらに移動してきていて、30分ほど歌った。
ウーンが登場すると、なぜか舞台前に殺到する子供たち。彼女は子供たちにこんなに人気があったんだという事も、現地に来てみないと分からないことである。
しかし、3ヶ所も周ってさすがに疲れもあり、彼女のステージの写真はほんの数枚しか撮影できず。でも、2ショットはしっかり撮ってもらっておいたけどね。
こうして、長い1日は終わった。初めてにしてはとても濃い、そして充分に満足したタイでのコンサート体験だった。