なんでそれにした どこがいい
ライカさんのセリフです。
ミステリと言う勿れの最新刊で、熊童子が部屋にいると話した整くんに対して、ライカさんがかけた言葉。
この言葉が無性に胸に残りました。
普通だったら「へー」とか「ふーん」とかで流されてしまいそうな話じゃないですか。
偏見かもしれないけど。
なんというか、自分のよく知らないことの話って、無意識だけど、平坦なトーンで返してしまいがちな自覚があります。声に出してから、あ、今の声めちゃくちゃ平らだったな、と気が付くのです。
そうやって普通ならスルーされてしまいそうなところを、拾って問いかけてくれるライカさんのことを、この短いセリフだけでとても大好きになってしまいました。
熊童子に興味があった訳ではなく、整くんがなぜ熊童子を置いているのか、という、整くんのことを知る材料として、そこを通り抜けずに深堀してくれるって、なかなかないことです。
そんな風に深堀りできる人になりたいし、深堀りしたくなる人に出会いたい。
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